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2010年8月21日 (土)

子役の身長モンダイ

探していたけどなっかなか見つからなかった映画をやっと観ることができました。

『オリバー!』1968年イギリス映画。ミュージカル映画です。
 
Oribaa_

 
よ〜くご覧下さい。
わたしと同じくらいの世代(メグ・ライアンあたり)の方ならお気づきでしょう。
まんなかの少年、マーク・レスターです。

小さな恋のメロディ』(1971年)で日本中の女の子をとりこにした美少年、マーク・レスター。
森永チョコフレークのCMでは木の上にのっかっていました(記憶なのでふたしか)。
とにかくすごい人気でした。石川遼くんの比ではありません。

わたしはまだ幼すぎ、「恋」ぽい感情は抱きませんでしたが、子ども心に思いました。
クラスの男子とどうしてこうも違うのだろう?
なんて日本の男の子はきちゃないのだろう?

だってマークは漂白剤に漬けたみたいに白かったです。
白人の白さを通り越し、天使の白さにせまっています。
そして消毒薬を吹きかけたように清潔そうでした。

さて『オリバー!』は『小さな恋のメロディ』の3年前に作られた作品です。
なぜ観たかったかというと、マークではなく、ジャック・ワイルドが気になったのです。
彼は両作品でマークと共演しています。上記写真では、マークの向かって左にいます。
顔は『龍馬伝』でお龍役の真木よう子にそっくりです。

『小さな恋のメロディ』は、色白でおとなしい少年(マーク)と
メロディという女の子の他愛ない初恋物語です。
素直でぼんくら(JUNKO基準)の主人公マークより、
悪ガキのジャックのほうが、よほど魅力的で、生き生きと描かれていました。

そんなジャック見たさに観た『オリバー!』ですが、
期待以上にすぐれたミュージカルで、びっくりでした。

原作は古典的名作ディケンズの『オリバー・ツイスト』で、
2006年にはアメリカでも映画化されました。
こちらはポランスキー監督で、映像美がさすがです。が、楽しめてのちに忘れてしまう。
アメリカ映画にありがちなのですが、脚本がソツなくうまくできているため返って印象が薄くなってしまう。

ストーリーはほぼ同じです。
孤児院で生まれたオリバー少年がやがて社会に放り出され
泥棒集団で悪ガキどもと暮らしながらも世俗にまみれず、
ある事件がきかっけで上流社会に引き取られ、そこが親族だと判明する。という、
世界名作文学にありがちな、みにくいアヒルの子的というか、
「血筋がいいものが最後は笑う」ぽい内容です。
かなりおおざっぱに説明してしまいましたが、
老眼のわたしにはだいたいそんなふうに見えるんです。

ところがミュージカル映画『オリバー!』は、「悪」にも光を当てます。
悪ガキをエサにするくそじじいたちにも人生があり、愛があり、
その弱さ、哀しさを悪ガキどもが包み込む。
ラストは「血筋がいいものが笑った」あと、「悪も遠慮がちに笑う」という、
なんとも粋なはからいに、胸がいっぱいになりました。

さて、ジャック・ワイルドはもちろん悪ガキ役です。
ミュージカル映画なので、歌って踊るのですが、

うまい!

この映画はダンスシーンがすごくて、よく観ると、オリバー役のマークだけが踊れていない。
オリバーは血筋の良い素直なぼんくら(JUNKO基準)だから
踊れないことが演出なのかもしれませんが、
主役が踊れない分、相棒のジャックのダンスが冴えて見えます。

ジャック・ワイルドは天才子役。と言って間違いないです。歌も踊りも演技も上等。

さてこの俳優、のちに身長が164センチでとまったため成人してからは役が限られ、
アルコール依存症ののち、声帯のがんになり、声を失いました。
そこで、パントマイムに移行します。かっこいい! 骨の髄から役者なんですね。
しかしついに病に倒れ、53歳で亡くなっています。残念。

ふと、思い出しました。
以前、明石家さんまがテレビでこんなことを言っていました。
「子役の子って、身長が伸びひんのや。
無意識のうちに、子どもやから役が付くと思い込み、脳に命令を送って、
身長が止まってしまうんやないやろか」

やや寒気のする話でした。
子役から俳優になった人を何人か思い浮かべて、
全員じゃないけど、傾向としてあるかもと思いました。

ちょっと出過ぎの感ある子ども店長。すくすくと伸びやかに育ってね。

ちなみに、マーク・レスターは現在整骨院を営んでいるそうです。
 
 
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コメント

こんにちは。ご無沙汰しています。お元気そうで、よかった。
しばらく前から、このブログをなさっていることを知り、時々のぞかせて頂いています。
また、JUNKOさんならではの、素敵な文章を読めるのが、嬉しいです。

「小さな恋のメロディ」、懐かしい……私も断然ジャック派でした。
中学生の頃、テレビ放映されたのを観たのですが、マークの魅力、わからなかったなあ……
なんか、ぐずぐずのぼんぼん、というイメージで\(;゚∇゚)/。いえ、歳月経た今観れば、違う風に思うかもしれないですけど。
その後、ジャックが、そんな運命をたどったなんて、今はじめて知って、ちょっとショック。(;ω;)
ただ演技が上手いだけじゃなく、いい意味で「アク」みたいなものがあって、成人しても、いい感じで演じられそうな印象があったのに……子役って、ほんとうに難しいんですね。「オリバー!」、未見なので、機会があれば、観てみたいです。

みかこさん
わあ! おひさしぶりです。読んでくださってありがとう。
元気なのですが前よりいっそう「書いちゃ寝」生活にはまりこんでしまい
体がギシギシです。またお茶など誘ってくださいね。

みかこさんもジャック派ですか!
最近「小さな恋のメロディ」観ましたが、この歳で観ても
マークはぐずぐずのぼんぼん(えへへ)でした!

「オリバー!」は舞台チックな要素も多くて、みかこさん絶対楽しめると思う。
辛口評でもいいから、もし観たら、感動聞かせてくださいね。

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