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2010年9月25日 (土)

路線バスのミラ

本日、マンションの敷地内を歩いていたら、
背後にスーッと灰色の犬が横切ったような気がして、振り返ったら、猫でした。

灰色のでっかい猫です。童顔ですが巨体です。
こちらを見て目が合うと、「チガウ」という表情をして、すーっと行ってしまいました。
どこへ行ったかというと、低木の生け垣に入ってゆきました。

猫が横切った。
ただそれだけのことですが、違和感がありました。

ミラ・ジョヴォヴィッチが路線バスに乗ってる。
みたいな。
場違いな感じがします。

なぜならばその猫はアメリカン・ショートヘア。
猫の種類にうといわたしでも、それが純血種だと見てとれるし、毛並みがぴかぴかと見事です。
いかにもついさっきまで「室内飼いでした」という風情で、
真っ赤な首輪をしていました。

うっかり外に出てしまったのではないでしょうか?

Amesyo

今のマンションに住んで12年になりますが、敷地内で猫を見たのは初めてです。
ペット不可の規約があり、この規約はあまり守られていませんが、
さすがに敷地で放し飼いにする人はおりません。

うっかり脱走し、迷ってしまった猫に違いありません。
今頃飼い主はまっつぁおではないでしょうか?

わたしは生け垣の下を覗きながら探しました。
見当たりません。

犬ではない → アメショである → 野良じゃない → きっと迷い猫 →捕獲すべき

こう認識するのに、数分かかってしまったんです。
素手で捕獲できるか不安もあって、とっさの行動がとれませんでした。

しゃがんで探しましたが、見つかりません。
気になりつつも、ひととの約束があり、いったん外出しました。
落ち着きません。
あわただしく帰り、近くのスーパーに寄って、掲示板を見ました。

「うちの猫見かけませんでしたか?」という、
迷い猫の貼り紙を探したのですが、ありません。

もう一度、マンションの敷地内を探してみました。
二周しましたが、見つかりません。

「一階の住人が飼っていて、ときどき脱走するのだ。自力で帰れるのだ」
そう思う事にしました。そう思わないでは、落ち着きません。

一瞬、わたしの顔を見て「チガウ」という目をした、
あの猫の表情が忘れられません。
顔見知りの人間を捜していたのでしょうか。

でもきっと今頃、飼い主のもとでおいしいごはんを食べているに違いない。
そう思い込むことにします。

うちは14階。猫が脱走したらアウトです。
たとえ命が助かっても、わがやのいなもとは、首輪をしていません。
雑種だし、野良と判断され、見つかることはないでしょう。

なんどか首輪を試してみたのです。
はめたとたん、全身の毛が逆立ち、タテにぽーんぽーんと飛び始め、正気を失います。
のたうちまわったあげく、猿ぐつわになってしまい、ぷるぷる震えます。
かわいそうで、見ていられません。
猫は「言って聞かせる」ことができないので、たいへんです。

猫に慣れた人には会話ができるのかもしれませんが、
わたしがいなもととできる会話は「ごはん食べる?」「ウィ」だけです。

いなもとが脱走しないよう、戸締まりに気をつける。
それしかないようです。
意思疎通もゆっくりゆっくり、増やしてゆきたいです。


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