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2010年9月27日 (月)

サンデルさんとケイジさん

大雨で今日の東京はゾクゾク寒いです。

昨夜、『ハーバード白熱教室in東京大学』(NHK教育テレビ)を観た。
以前毎週日曜夕方放送していたハーバード大学での哲学の公開授業の特別編。

この夏、サンデル教授を日本に招いて東京大学で公開授業が行われるというので、
ぜひ聴講したいと思った。
聴講生は一般公募で、わたしも応募したのだけど、応募者多数であえなく落選。

昨日観ていたら、若い人が中心だけど、教師や国会議員など大人もいて、
年齢や性別をバランス良く選んでいるようだ。
空席もあった。んーくやしい。

NHKで1時間半の放送時間はCMが無いのでたっぷりと感じる。
日本人がちゃんと発言できるか不安もあったけど、みんな迎合せず
ばんんばん自分の意見をぶつけていた。

個人の利益は分配されるべきか? 人助けの優先順位は?
オバマさんは広島や長崎に謝るべきか?
などなど、ひとつひとつ具体的にみなで考えてゆく。
「こうすれば、こういう利益がある」という従来の理論に
「正義」という視点で反論できるのが、思考の風穴となってくる。

本論とは関係ないけど、気付いたことが2点。
聴講生が意見を述べるとき、英語で話す人が多かった。
そしてその英語が流暢だということに、びっくりした。
やはり言語はもうひとつくらい自在に使えるといい。

それともうひとつ、サンデル教授がまぶしそうだった。
ライトがきつそうで、座席の後方を見るとき、額に手をかざしていた。
途中からそれが気になって気になって、自分も目をシバシバさせてしまった。

安田講堂の照明だけでなく、テレビ用に照明を設置したのだろう。
やや強すぎるのか、画面上でもまぶしく見えた。
サンデル教授にサングラスを貸してあげたかった。


話は変わって、ちょっと面白い映画を紹介します。
2002年公開の『アダプテーション』

Adapute_

実はこれ、8年前に観た。
当時は映画紹介やインタビュー記事を書くフリーライターをしていて、
シナリオの勉強はまだ始めていなかった。

試写室で観て、しょっぱなからナニガナンダカわからなくなってしまい、
あわあわしている間に話はどんどん進んで、最後、頭が痛くなってしまった。

わけわからん映画を観た。そう思い、紹介記事を書けなかった。

つい先日観たら、なんとめちゃくちゃ面白いではないか!
主人公のニコラス・ケイジが脚本家の設定なので、
今彼が何をしようとして、どう苦しんでるか、よくわかる。
さらに、シナリオの構造を把握できるようになったため、
妄想と現実が入り乱れるひねった映画に思考がついていけるのだ。

愕然とした。
「今これわかる」と喜ぶよりも
「これがわからなかったんだ」と当時の自分が嘆かわしい。
シナリオ学んでなくても、観る人が観ればちゃんと面白いはず。
なんで頭痛までしちゃったのかなぁ。なさけない。

ただ、映画界の内輪ネタっぽい話でもあるので、入っていけない人は入っていけないかも。

ニコラス・ケイジが「だめづくり」して登場します。
あれ、何キロ太ったんだろ?

実は前から「ニコラス・ケイジの立ち位置」がわたしにはよくわかりません。
黒柳徹子が「すてき」とまるで王子様のように語っていた記憶があって、
わたしの目にうつるケイジ様とズレを感じています。
かっこよく見えない。しぶくも見えない。

叔父さんは有名なコッポラ監督だし、本人もハリウッドスターに違いないんだけど、
なんかこう、影が薄い。

来日記者会見で驚いたのですが、
トム・クルーズやトビー・マグワイア、ミラ・ジョヴォヴィッチの時は
会場入り口が厳戒態勢でこちらはボディチェックされるし、
携帯電話はとり上げられちゃうなど大騒ぎなのですが、
ニコラス・ケイジのときは、ノーチェックですーすー入れちゃうんです。

気難しさのない、いいひとなのかな?
『アダプテーション』観ると、少し、好きになります。


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シネマdeぶんぶん」カテゴリの記事

コメント

ニコラス・ケージ、
アカデミー主演男優賞俳優の割には、
オファーがあれば何でも出るイメージありますね。
特に最近は、『魔法使いの弟子』といい『ノウイング』といい
『ナショナルトレジャー』といい。(すべて未見ですが)
そうそう、昔パチンコのサンキョーのCMにも出てましたもんね!

『アダプテーション』見てませんでした!おもしろそう!
同年公開の『マッチスティックマン』も格好よかった。
『月の輝く夜に』『ワイルド・アット・ハート』『フェイスオフ』が好きです。
『フェイス・・・』は見ようによっては奇想天外すぎておばかっぽいけど、
さすがはジョン・ウー監督で、サービス精神満点なところが大好き♪

わたしは未見ですが、
『リービング・ラスベガス』『コレル大尉・・・』
JUNKOさんはご覧になりましたか?お薦めですか?

『フェイス・・・』で共演したトラボルタによると、、
ケイジさんは普段から格好つけでオーバーリアクションのようです。
ビストロスマップに出たとき、
食べている間ずっと、大きな左手で口(というか顔の下半分)を隠していたのに、
仰天しました。(もちろんスマップメンバーも驚いてました)

ちょっと変わり者で興味深い人ですよね!
俳優だから、これくらい個性あっていい気がします。

こころんさん
おっしゃるとおり!
「仕事を選んでください」と言いたくなります。
パチンコCMは知らなかったですが
『ゴーストライダー』というB級映画に出ていてD級になっちゃってました。

こころんさんが挙げた中では「フェイスオフ』は観ていて、
面白かったです。
ケイジさんが2の線役で出ていると、観たくないという筋肉がぴくぴくと働き
ほかは観ていません。
『赤ちゃん泥棒』はコメディで、すごく良かったです。
こういう役は納得!です(なまいき)。

ビストロスマップはぼんやり覚えています。
ヘン、でした。
ニコラス・ヘンジン。

マット・ディモンはビストロでもソツがなく、かっこよかったです。

『赤ちゃん泥棒』も探してみよう。

一番近くのレンタルビデオショップ、旧作がいつも一週間100円なんですが、
第一印象で見たいと思ったものは、だいたい見てしまっていて、
気づいたら30分くらい物色したのに、
結局見たいものが見つからないことが多々あるんです。
(えり好みしすぎ?)
口コミがあると、ほんと助かります♪

>ケイジさんが2の線役で出ていると、観たくないという筋肉がぴくぴくと働き
ほかは観ていません。

あ、それすごくよく分かります!

『マッチスティックマン』は二の線じゃありません!
異常に几帳面な詐欺師の役です。
リドリー・スコット監督で、映画の作りが洗練されていて格好いいのです。
でもこの作品、渋いのに全然ヒットしなかったなあ。
だから、レンタルショップにもなかなかないかもしれません。

こころんさん
『マッチ…』こんど探してみます。
スコット監督ならうまくまとめているんじゃないかしら。
ソツがないですよね。
ときどき、「なんで楽しかったのかわからないけど楽しめちゃった」とかもあります。
スコットマジックと呼んでいます(勝手に)。
ケイジが2の線じゃないなら、許してあげるということで、観てみます。
『赤ちゃん泥棒』は傑作ですよ。

レンタルショップで観たいのがなかったら、
わたしは一度観たものを観ることにしています。
間があいていると、違ってみえて、楽しいんです。

あと…100円コーナーを右から順に見ていくとか、
賭けみたいで、面白いですよ。安い賭けです。

アダプテーション、見ました!
JUNKOさんのお薦め映画はやっぱりおもしろい!

そして、ニコラス・ヘンジン、これもいいっすね~。
情けなくても、どっか透かしてる役が多かったけど、
これはどこまでもダメダメですね。
こういう役もちゃんとできるんじゃん、ニコラス・ヘンジン。
(すみません・・・アカデミー主演男優賞俳優つかまえて・・・)

カウフマン、相変わらずぶっとんでますね。

最初は「書けなくて悩む、自虐的な主人公」っていうのが
「ウディアレンみたいな映画?」と思いながら見始めましたが、まったく別物ですね。
さすが、天才カウフマン。常に誰も書いたことない世界観を書く人!
そしてカウフマン、常に脳内世界好き。
脳内と現実の混沌を描くことが、ライフワークなのかな。
映画は全部脳内系ですよね。
この映画では、双子の弟っていうのも脳内の創造物(妄想?)なんですよね?

見ている間や見た直後は、
「ああ~!ドツボにはまっている自分を思い出す~!
こういう時って、あれもこれもだめ、何をやってもだめなんだよね~」
と、悶々としてたんですが、
一晩眠った後に翌日考え直してみたら、何のことは無い・・・
実はカウフマン自身、「書けない」なんてことはないんですよね。
これはきっと、アイロニーなんだ!
そう解釈しました。

間違っているかもしれませんが、
わたしが感じたこの映画のテーマは、
「ハリウッド脚本術とか流行ってるけど、
映画に正解なんて、あるわけないじゃん
自分の書きたいこと、自由に書けばいいじゃん」
ということなのかな、と思いました。

蘭ハンターの話も、普通のハリウッド映画なら、
普通に映画にしちゃいそうです。
普通におもしろい映画になりそう。
それを入れ子細工にしてるんだから、
思いっきりチャカしてますよね。
ああ、痛快!痛快!

少し脳の疲れがとれたら、脳内ニューヨークも見て見たいです♪

こころんさん!
ご覧になったんですね!
一回でそこまで理解できるなんて、さすがです!
わたしゃ全然、一回目は全然、ぜ〜んぜんでした。

そしてアイロニーなんですね。
そういえばそうかも。
わたしはカウフマンも悩むのね、ふふふと思ってました。
そういえば、アイロニーかも。

それと、双子はいるんだと思ってました。
妄想だと思い、そのうちいるんだと思い、次に妄想だと思い、
次にいるんだと思い、いるんだで落ち着いていましたが
また揺らいできました。
そうやってなんども味わえる???映画なのでしょう。

>「ハリウッド脚本術とか流行ってるけど、
映画に正解なんて、あるわけないじゃん
自分の書きたいこと、自由に書けばいいじゃん」

そう!それはこの映画の言いたい事と思いました。
あの、習いに行くところ、あそこ、おかしかったですよね。
カウフマンはハリウッドのナンタラ法とかを
思いっきり笑い飛ばしている。そんな気がしました。

「脳内ニューヨーク」よろしくです。
わたしはこれ、まだ理解できてないです。
脳の疲れがとれたら、ぜひ見ていただいて、
一回目の解釈をお聞きしたいです。

今、わたしは「ぜんぜんわからん。わからないがテーマの映画」という
解釈をしています。

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