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2010年10月18日 (月)

味のある愛すべきしかも有能なケイジさん

9月27日に『サンデルさんとケイジさん』の記事で、ニコラス・ケイジのことを書きました。

そのとき『アダプテーション』という出演作は誉めたけど、
ケイジさんのことは「よくわからにゃい」と。
つまりえーと、あまり好きじゃないと書きました。

コメントしてくれたこころんさんお薦めの『マッチスティック・メン』を観て、
ニコラス観ががらりと一変。

「ぱっとしないおじさん(但し七光り)」の引き出しから、
「味のある愛すべきおっさん(しかも有能)」へと、すっかり場所を移動しました。

はっきり言って、タイプ♡です。

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ニコラスさんが良いのか、作品が良いのか。きっとどちらも良いのです。

ロイ(ニコラス)は「詐欺アーティスト」を自称する有能な詐欺師。
しかし、潔癖性で、病的で、マトモじゃありません。
昔、妊娠中の妻に乱暴して別れた、という「後悔持ち」です。
そんなロイは、相棒のフランクに勧められ、精神科医を訪ねます。
精神科医の勧めで一度も会ったことのない娘(14歳)に再会し、
それまでの生活スタイルがかき乱されていく…

コメディですが、TSUTAYAではミステリージャンルの棚にあります。
だってこれ、見事に観る人を騙してくれる、詐欺映画なんです。

いえ、詐欺アーティスト映画。とでも言いましょう!

監督はリドリー・スコット。
『エイリアン』、『ブレードランナー』、『テルマ&ルイーズ』、『ハンニバル』、
数々のヒット作かつ問題作を生産し続ける、魔術師のような監督です。

最近では『プロヴァンスの贈り物』(2006年)という、
ごく普通のヒューマンラブストーリーを撮ったりもしています。
その「ごく普通」がもう、普通じゃない。
観ている間は楽しくて、時間を忘れる映画です。
『プロヴァンスの贈り物』はもう一度観たい映画ではないんです。
設定も結論もありきたりなのですよ。
ただし展開が職人技で、ほんっと楽しませてくれるんですよ。
よくできている。としか言い様が無い。
ふしぎだな〜
監督が腕のいい料理人なので、ふつーの材料でおいしく作れちゃうんでしょう。

『マッチスティック・メン』はこちらを騙してくれるという点で、頭抜けています。
もう一度観たい映画です。素材(シナリオや役者)もいいです。
ラストは下がって上がってアゲアゲですね。なんかもう、素敵。
人間、描いています。コメディだけど、深い。ニクいです。

なにしろニコラス・ケイジがいい。
長所と短所が同居していて、その長所も短所も愛しくなる。そんな役。
メイキング映像にも、彼のひととなりが出ています。
「できるのにいい奴」って感じです。
苦手だったあの顔が「好き」になってしまうのだから、わからないものですねぇ。

朝青龍の件で恨み骨髄のやくみつる氏の存在も
いつか許せる日が来るのかなぁ

こないだろうなぁ


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シネマdeぶんぶん」カテゴリの記事

コメント

マッチスティック・メン、気に入っていただけて良かったです♪
 
ニコラス・ヘンジン(このネーミング、気に入りました♪)
そうですよ、いい役者ですよ~、いい出汁出すんですよ~。
出す出汁も、役柄によってちゃんと使い分けてるんですよ~。
仕事選ばないけどぉ。
頼まれても、お付き合いはできないけどぉ。(頼まれないけどぉ)

ついでに図に乗って聞いちゃいます。
『月の輝く夜に』はご覧になりましたか?
ラブコメなので、ニコラスアレルギーのあったJUNKOさんは、
ご覧になっていないでしょうか?
もしご覧になってたら、拒否反応があったかな・・・。

わたしがニコラスを「この役者、すげえ!妙な味と存在感ある!」
と思ったのは、この作品が最初です。
当時はまだ、いわゆる「負組み」同士のラブコメが、すごく新鮮に見えました。
シェールも、歌ってるときのイケイケな感じとはまったく別人で、
サビサビのボサボサでした。
ハリウッドスターのプロ根性には頭が下がりますねえ。

リドリー・スコット、次作は『ロビン・フッド』だそうですね。
グラディエーターコンビだから、またはずさないでしょう。

こころんさん
面白い映画を紹介してくれてうれしいです。マッチスティックメンは
映画のお手本のようによく出来ていますね。
びっくりしました。
リドリーさん、こんどは『ロビン・フッド』ですか。
ラッセル・クロウは好きな俳優です。楽しみです。

ヘンジン映画もチェックします。
『月の輝く夜に』はDVDをなんども手にしながら棚に戻していました。
有名だから知識として見ていたほうがいいと思いつつ、
ヘンジンだからなぁ、と。
こんどTSUTAYAに行ったら借ります。ヘンジンだから。

そういえばヘンジンの来日記者会見のとき、
モト冬樹が「日本のニコラス・ケイジ」として登壇しました。
ヘンジン、理解できなかったようで、怒りもせず笑いもせず受け流していました。

こんにちは、横から失礼致します。

最近、気になるニコラスさんが話題になってるので、つい。
と言っても、そんなにニコラスさんの作品を見ているわけでは無くて。
でも、「月の輝く夜に」は見ました!
当初食わず嫌いだったのに、人からいいよいいよ、と進められて
やっと見たら、すごくよかった!のでした。
で、この中のニコラスさんは素敵、いい男だったので驚き。

今まで見たことのある、数少ない彼の作品は、ニコラス・ヘンジン(^^)の
名に恥じない、ちょっと変わった映画(役)が多かったので・・

顔がガイコツになって炎に包まれながら悪人退治する
「ゴースト・ライダー」とか、自身が監督した映画(「ソニー」)では、
男娼を凱旋する無気味&ヘンテコなオヤジとか。

先日、浅草の映画イベントで新作の「キック・アス」という、
ダメダメな高校生の男の子が、ちょっと情けないアメコミ・ヒーローに
なる、という作品を見たのですが、ここでは、その主人公を助ける
重要な役で出ていて。有名なアメコミ・ヒーローのキャラにそっくりな
出で立ちで登場するのですが、これがホントに似合っていて、
本人、すっごくうれしそう。(に見えました)

いろんな味を持つ人なんですねー、
マッチスティック・メン、すごく見てみたくなってきました!

こころんさん、JUNKOさん、ご紹介、ありがとうございました〜。

kakomikanさん
そうですか!「月の輝く夜に」ご覧に鳴りましたか!
それでもって、ヘンジン、素敵だったんですね!
こころんさんと kakomikanさん、ふたりの心を打った作品、
ますます見たくなりました!

そうそう、『ゴーストライダー』は変人そのものですよね。
B級かと思ったらあっと驚くD級映画で
コレリ大尉ったらこういうのやっちゃうんだーとびっくりでした。
『コレリ大尉のマンドリン』は見てないんですけど、予告映像の印象が強くて。

『ゴーストライダー』もアメコミヒーローですよね。
そのときの来日記者会見で「アメコミ好き」って言ってました。
だから、新作の『キック・アス』でもうれしかったのでしょうね。
『ソニー』も見てるなんて、kakomikanさん、すごいなぁ。

ヘンジンはワーカホリックのように仕事しますよね。
役柄によって別人のようになるし。
カメレオン俳優なのか、実際に双子で、もう一人いるのか。
気になります。

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