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2010年11月 2日 (火)

忘却の映画

わたしには兄がいる。
夫にもお兄さんがいる。
前の夫にはお兄さんがふたりもいた。

わたしは姉も妹も弟もいないが、お兄さんがのべ4人いる(のべって言うかな)。

来世ってあるのかな。
神様から「きょうだいはどれがいい?」と聞かれたら「おとうと」と答える。
自分より序列が下の男がこの世にひとりでもいたら、
世の中が違って見えるんじゃないかしら。

ほら、子どもの頃って年齢での順番って絶対じゃない?
さらにわたしの時代(家庭)は男が上、女が下という序列があった。
兄と妹では歴然と上下関係があって、それを差別とは感じず、受け入れていた。
大きい方の部屋を得るのも、責任を負わされて苦労するのも上だ。
わたしは末っ子で、なんの期待もかけられず、自由に育ち、阿呆になった。

まあ、生まれ変わってわたしが姉になっても、
「馬鹿なねーちゃん」になるのがオチかな。
「馬鹿ないもうと」という立場がわたしにはぴったりなのかもしれない。

生まれたとき第一子だったか、末っ子だったかで、背負うものが違ってくる。
夫もわたしも末っ子なので、ふわふわと無責任で浮世離れしている。
ひとりっ子は上的なのか、末的なのか、どちらなのだろう?

夫のお兄さんは、たまにだけど、本をくれたりする。カバーも真新しい新刊本だ。

「会社の帰りに本屋で面白そうだな、と思って買ったんだけど
帰宅して本棚に入れようとしたら既にあるんだよ。ショックでさ」

そういうことが何回かあったという。

そんなこと、あるんだろうか?

信じられないよと思い、でも本はうれしいからもらっておいた。
最近くれないから、二重購買対策を練り、成功したのだろう。

ところが。わたしの身にも起こった。
そんなこと、あるんである。

 
傑作と誉れ高きDVDを借り、意気揚々とプレーヤーにセットし、見始め、
冒頭5分で気付いた。

これ見たよ!

サーっと血が引く思いで見続けるのだけど、目にする映像まるまる10分、
しっかりと記憶にある。

この映像、既視感あり。

なのにその後の展開がまるっきりすぽんっと思い出せないのだ!

どんな映画だったっけ?

冒頭がわかったのに、ストーリーが思い出せない。
思い出せないけど、「予想より満足した」という記憶だけがはっきりとある。

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Photo_4

『アダプテーション』『脳内ニューヨーク』のカウフマン脚本。

カウフマンらしい脳内SFファンタジーで、ラブストーリーになっています。
特にこの映画は脳内イメージ映像がしつこいくらい多く、「夢の中」っぽいです。
むちゃくちゃ、映像に凝っています。

ああ…これは…忘れるなぁって思った。


わたしは朝起きると、布団の中で、一瞬夢を反すうします。
この反すうをしないで朝ご飯食べて歯を磨いてをしちゃうと、
夢の記憶は七割り方消滅します。わたしの場合です。

夢は理屈が通っておらず、記憶に定着しにくいのです。

『エターナル・サンシャイン』の冒頭を見て、はっきりと既視感を持ったのに、
のちのストーリーを全く思い出せなかったのは、極めて夢てきな映像だったからかもしれません。

うん、そうだ。つまり、夢のような映画。

記憶に残らないくらい面白い映画。てことです。

もちろん…
わたしの記憶力の異常というか低下という考え方もあり(それだろ)、
一度観て忘れるわきゃーねーだろう!って人のほうが多いでしょう。

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シネマdeぶんぶん」カテゴリの記事

コメント

わたしがシナリオを勉強しはじめたころ、アカデミー賞の脚本賞をとった作品です。
だから一回目は、「きっと、お手本になるような、すばらしいシナリオだぞ♪」と、
一生懸命筋を追って見ました。
真剣に追った割には、筋がチンプンカンプンで、
感想は、「え?そんなにいい?」でした。

二回目は(ほとんど忘れていましたが)だいたい筋は分かってる前提で見たので、
細かい映像的な工夫を楽しく見られました。
きっと三回目にも新たな発見があると思うので、また見たい作品です。

夢に似た映画だから記憶に残らない・・・。
なるほど!そうなんですね!
カウフマンらしく、現実と脳内の出来事がごちゃまぜ。
実は複雑で難解な映画なのではなく、
夢を映像化しようとした映画だから、最初からつじつまが合わない。
だから、筋を追ってばかりいてはいけないんですね。
元々夢とは、つじつまが合わないものなんですから。

でも、ただ夢を映画にしたら、他人が見てもつまらないものになる・・・。
夢のような映画をおもしろく作っている・・・
そこがこの映画の画期的ですごいことなんですね!納得です♪

こころんさん
勉強スタート時に、アカデミー賞脚本賞ですか。そりゃあ、見ますよね〜
思い出深い作品ですね。

>え?そんなにいい?

同感です。わたしもそう思います。
しかけが面白いしよくできてるけど、でも好きかと聞かれれば、そうでもない。
カウフマンは『アダプテーション』のほうが好き。

キルスティン・ダンストと不倫相手の関係のドンデンが一番面白かった。
主役二人の脳内逃走劇はややしつこい感じがしました。
あとはやはり、弱さとかが、人間臭すぎる…
ファンタジーなのに内容が妙にリアルであぶらっぽくて、
夢っぽいのにある意味、夢のない話です。

やっぱ心も景色も綺麗なものが見たいな〜〜

こんばんは。
キルスティン・ダンストが好きで、チェックして観ているつもりなのに
意外と取りこぼしが多いことに気づいてしまいました。
今度借りて観なくちゃいけませんね。「人生に乾杯!」も観ようかな。
ふたつの映画の事を調べていたら、何の関係もないのだけれど
「君に読む物語」を観たくなってしまいました。
ついでに「エリザベスタウン」もね・・・。

まあくん
「エターナル・サンシャイン」のキルちゃんはほんとかわいいです。
わたしが見た中ではあのヴァンパイアものの次にキュートです。
「人生に乾杯!」は絶対おすすめ。向田ファンでしたら絶対好きかと思います(根拠ないです)。
「君に読む物語」、大好きです。あれはしかけを越えていいですよね。
ふたりの青春時代がなんど見てもみずみずしい。俳優もいいです。
「エリザベスタウン」は知りませんでした。ちょっと調べたら、とってもよさそう!
観てみます。

エターナルの印象、全く同感です!
画期的だし斬新だけど、あまり好きではない。

>主役二人の脳内逃走劇はややしつこい感じがしました。
あとはやはり、弱さとかが、人間臭すぎる…

そうそう!JUNKOさんの表現が的を射ていてうれしくなってしまいました♪
そしてわたしは、「主役二人がミスキャスト」と思ってるんです!
二人とも演技はとてもうまいけど、ケイトは安定感がありすぎます。
もっと危なっかしい女優さんがいいです、人間的に。
ジム・キャリーはおっさんすぎる。もう少し若い人なら、弱弱しさが気にならなかったと思う。

そうそう、一回目見て覚えていたのは、キルちゃんのとこだけでした。
やっぱりみんな、ここが好きなんですね♪

>やっぱ心も景色も綺麗なものが見たいな〜〜

本当ですね!その意味で「君に読む・・・」はまさにどんぴしゃり!
ストーリーに目新しさはないのに、きれいな心と景色を存分に丁寧に見せてくれる、
とてもとても素敵な映画aries(o^-^o)
君読むとエターナルは、本当に対照的な映画ですなあ。

こころんさん
そうか!ミスキャストなんだ。
そういえばそうかも…と、別のキャストを考えてみました。

ケイトじゃなくて、あぶなそうなひと。
若い時のウィノナ・ライダーとか、ジュリエット・ルイスとか。
ジュリエット・ルイスのおでこ好きです。
そうだ、沢尻エリカは?

ジムの代わりは、おなじおっさんだけど筒井道隆なんてどうでしょう?
青い髪のエリカに振り回される筒井道隆。
どうでしょう?

JUNKOさん、
ナイス・キャスティングです!
筒井君が振り回されるところ、
想像するとワクワクします♪

それにしても筒井君ももうアラフォーで立派なおっさんなんですね(。>0<。)
ちなみにジムキャリーはアラフィフですゾ(と、無駄に拘ってみました♪)

こころんさん
ジム、そーなんですか!
童顔なので、筒井くんと同世代だと思ってました。
そういえばエターナルでは妙にシワが目立ってた…

筒井くんは永遠の「ツツイクン」ですよね。
エターナルのリメイク、日本であるといいですけど
きっと原作のロイヤルティが高くて
やるとしたら「こっそりパクリ」になっちゃうかなぁ

「恋愛小説家」と「結婚できない男」はぎりぎりセーフなのかなぁ
あれもかなりパクリっぽかった。パロディかもしれないけど。

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