« 帰ってきたヨッパライ | トップページ | 『ペーパー・ムーン』後のJUNKOです。 »

2010年11月19日 (金)

銭形平次の奥さんくるくる

以前、『哀愁の綱引き』というタイトルで、運動会って嫌いだった。と書きました。

さめた子どもな感じがするけど、そうでもないんです。
学級新聞をひとりで作って教室に貼り出したり、
学芸会なんて、率先してやってました。小学生時代です。

4年生の頃、和歌山に住んでいました。
学芸会はクラスの中の行事で、学期の終わりに教室でやります。
ささやかな見せ物を班単位でやるのです。
いわゆる宴会芸のスケールです。

なんでか、めっちゃはりきっていました。
友人の家を借りて、企画会議、衣装と小道具作り、練習をやりました。

演目は『銭形平次』です。

 
当時、テレビで大川橋蔵の『銭形平次』シリーズが人気でした。
わがやはチャンネル権を昼間は母、夜は父が持っていました。
時代劇は仕事の疲れをとるのに最適なようです。
各局の看板時代劇を父と母は必ず観ていました。

わたしが部屋で読書をしていると、母に怒鳴られます。

「本なんていつでも読めるでしょ! 銭形平次は今しか観られないのよ!」

そうやってお茶の間にしょっぴかれるのです。
録画などできない時代でした。テレビは「消えもの」だったのです。

『水戸黄門』、『大岡越前』、『人形佐七捕物帳』、『遠山の金さん』、『女ねずみ小僧』
ひととおりは観ました。
この中では『人形佐七』が好きでした。理由は忘れたけど、キレがあったような。

それから『木枯らし紋次郎』、これは異色で、びっくりでした。
正論が通じない主人公なんですよ。
依頼人が頼み事をしたときは無視して、
依頼人が死んじゃってから、悪を正すのです。
「それじゃーおそいよ」子ども心に反感を持ちました。
反感を持つドラマなんて珍しいので、逆に面白く観てました。

話は学芸会に戻ります。
わたしは演目を『銭形平次』に決めました。
『銭形平次』はネームバリューがあり、
クラスの子全員が知っているので、パロディにはちょうどいいのです。
衣装は父の借り物です。
父のももひきを履き、父の着物を着て、裾をまくって後ろの帯にねじ込むのです。

友人の家で試しにわたしが着て見せると、
「あー平次だ!」
びっくりするほど平次になり、同時にみなドン引きでした。
恥ずかしくて着たくないというのです。
女ばかりの班で、みんな勇気がないのです。
思春期に片足つっこんでる時期ですしね。
で、
企画者のわたしが責任をとり、平次をやることに。

さて、肝心の銭です。
小道具の銭を作りながら、クライマックスを考えていたわたしは
母の言葉を思い出しました。

「銭形平次の奥さん役って長く続かないのよね。
平次は橋蔵がずっとやってるけど、奥さんはくるくる変わるの。
だって旦那が銭をぱかぱか投げちゃうんだもの。やってらんないわよねぇ〜」

わたしが知ってるのは香山美子ですが、彼女で3人目だそうです。

母の言葉にヒントを得て、小道具の銭に紐を通してくくりました。
かっこよく銭を投げたあと、紐をたぐって銭を回収するという演出にしました。
奥さんに逃げられないよう、せこく拾うニューヒーローです。
台本ができたので、あとは日々、投げて拾う練習をしました。

さて、学芸会当日。
受けたのは、わたしの出で立ちと、銭を拾うシーンだけでした。
思いのほか笑いをとれて、うれしかったのを覚えています。


さておとなになったわたしは『銭形平次』を観ていません。
テレビをあまり観なくなったんですね。
「本など読むな」とテレビ前にしょっぴく母と暮らさなくなってから。

大川さんのあと、風間杜夫、北大路欣也がシリーズを受け継いだそうですね。
どうだったのでしょう?
ご覧になった方いらっしゃいましたら感想コメントください。

考えてみると。
銭を投げるなんてバチ当たりな映像で一世を風靡した希有なヒーローですよね。
時代小説が原作です。
大川さん演ずる平次は、キャラクターが平板でした。
昔のテレビ時代劇の中心人物は、「ぶれない、まっすぐ、まっしろ」なことが
求められたのかもしれません。
ビールのおつまみとしては、クドいキャラは嫌われたのでしょう。

『銭形平次』、今やるとしたら誰がいいかな?

思い切って、

キムタク。はどうでしょう?

銭を投げたあと拾う。このシーンを面白く演じてくれそうです。

奥さんは小林聡美。もちろん、尻にしいてもらいます。

応援クリックよろしくお願いします!! → 人気ブログランキングへ

« 帰ってきたヨッパライ | トップページ | 『ペーパー・ムーン』後のJUNKOです。 »

ドラマdeぶんぶん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/562780/49956808

この記事へのトラックバック一覧です: 銭形平次の奥さんくるくる:

« 帰ってきたヨッパライ | トップページ | 『ペーパー・ムーン』後のJUNKOです。 »