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2010年12月11日 (土)

冬ソナの子ども版『僕が9歳だったころ』

韓国でベストセラーになった小説の映画化です。

『僕が9歳だったころ』2004年韓国映画

舞台は70年代の田舎の小学校。主人公はガキ大将の少年です。
土の匂いのする生活、家族との絆、友情、都会から転校して来た美少女への恋心…
ほほえましく、時に胸にぐさりときます。

出て来る少年少女は「天才子役」ではなく、
オーデションで選ばれた素人ばかりです。
あえて引っ込み思案な子を選んだと監督は言ってます。

わざとらしくない演技が、その時代の匂いを再現しています。
わたしの子ども時代の学校、教師、子どもたちと似ています。
教師、気軽に暴力ふるってました。わたしは教師の理不尽な暴力をいっぱい目撃して育ちました。
そんな時代だったんです。

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あまずっぱい初恋物語で、冬のソナタの子供版と言えます。
この映画は全体に子どもが子どもらしく描けているのですが、
たったひとつ残念なのは、貧しい子どもたちの服が新品同様に見えること。

転校生のリッチな服とはきちんと差別化されていますが、
それにしても「洗いたて」か「昨日スーパーで買いました」っぽい。

日本の映画も、最近こういう傾向があります。
子どもの服装が物語の設定に反してあまりに綺麗。

『女の子ものがたり』

この映画、田舎に暮らす貧しい女の子のエピソードが出てくるのですが
「あんた臭いよ」ってからかわれる女の子の肌が、透き通るように美しく、服もきれい。
まっさらなワンピースを着ながら「汚い、風呂にも入れない子」という設定なのです。
セリフで「臭い」と何度も言うので
「この子は汚いと言う目で見なくちゃいけないのか」と。
やれやれ。
せっかく映像を駆使しているのに、映像が設定をぶちこわしている。

子どものきちゃない姿をスクリーンで見せてはならない。という
オキテでも作られたのでしょうか?

ミーシャ ホロコーストと白い狼』を見て欲しい。
子どもが汚れると、ここまで悲惨になるし、その悲惨を描かないと、
その映画を作る意味が無い。悲劇が伝わってこないのです。

日本の少年映画は藤田監督の『少年時代』が圧巻ですね。

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子どもの残酷さ、たくましさ、矛盾を丁寧に描いています。

これ以降、子どもの描き方がどんどん「おおざっぱ化」しています。
子どもはそんなに都合良く「口当たりのいいセリフ」を吐かないし、
冷淡で、純粋で、ずるっこく、矛盾に充ちています。


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コメント

ブログランキング7位おめでとうございます。
ぶんぶん便から拝読しています。
これからもよろしく、楽しくお願いします。

かずおさま
コメントありがとうございます!
おかげさまで、ランキングが上がってきました。うれしいです。
ぶんぶん便からおつきあいいただき、本当にありがとうございます。
読めば元気になる楽しい文章を心がけたいと思います。
これからもよろしくお願いします!

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