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2010年12月 7日 (火)

『恋におちて』の悪口を書こうとしたら

1984年制作のアメリカ映画『恋におちて』を見ました。

ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープの豪華共演による
プラトニックラブ(但し不倫)ストーリーです。

これ、公開時に見てるんです。
当時わたしは結婚したばかり。1度目の結婚です。
初めてできたBFと学生時代にもう婚約、卒業してさっさと結婚。
女としてあまりにストレート(単純)な階段をてくてく歩いていたわたしにとり
この映画はただ、

デ・ニーロが、精神異常でも悪魔でもマフィアでもなく、
ふつーの家庭人として出ている。

という点で、魅力はあったものの、

あったかい家庭があるふたりがなぜ通りすがりの間柄で惹かれ合うのか、
理解できないし、なんかこう、すっきりしない、ぱっとしない物語に見えました。


Photo

 
その後、わたしは女の階段を踏み外し、あちこち骨折しながら
えっちらおっりららせん階段を這うように昇っております。
誰が見てもノーテンキな顔をしてぼんくらフェロモンを振りまいているものの、
それなりにトラウマはあるのです。

不倫は敵。不倫するひとオール敵。

こういう考えを持っていては、いいオトナになれません。
世の中にあるものすべてに意味があるのです。
ですが、理屈ではなく、「否定したい気持ち」が染み込んでいるのです。

なのになぜ『恋におちて』を観たか。
DVDを借り、セットするわたしを見て、夫は不審そうです。

夫  「なんで観るの?」
わたし「悪口言うため」

どうです?
らせん階段を這う女はかように陰険で、根性がねじまがっているのです。

さて映画は始まります。
軽い音楽。そうそう、この音楽は印象的です。
出会います、惹かれ合います、プリクラ撮って、中学生みたいなデートをします…

ケッ!

ふたりの気持ち、わかっちゃうじゃ・あーりませんか!

ケッ!

惹かれ合う気持ち、わかっちゃうじゃ・あーりませんか!

ふたりの恋の前には、配偶者など「ただのじゃまもん」です。
どんなにけなげな妻で、やさしい夫でも「その他のひと」なのです。

わたし、おのれを知りました。
「その他のひと」だったんだ。
だからわたし、階段から突き落とされたんだ。
「その他のひと」だから、しかたなかったんだ。

恋してたのね。夫(但し前の)。

悪口を書く予定が、納得させられてしまいました。ちっ!

この映画の良いところは、デ・ニーロが普通人を演じたことのほかに、
不倫の恋に落ちるふたりに、言い訳を作らなかったことです。
どちらも、配偶者は「いいひと」です。
配偶者があきらかにいけない人なら、不倫に言い訳がたつのですが、
いいひとだから、ふたりは葛藤します。

「いいひと」を悲しませてまで、落ちてしまうのが恋なんですねぇ。

わかりました。その他のひととして、白旗を揚げましょう。

さて今夜も不倫ドラマ『セカンド・バージン
こちらはその他のひとが悪魔になって、ふたりを追いつめます。
かわいい悪魔です。


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コメント

JUNKOさん

ヘンジンのつぎは、不倫ものを選んでご覧になっているようですね(* ̄ー ̄*)

『恋に落ちて』は確か馬場に昔あったパール座という名画座でみました。
中身はほとんど忘れていますが、
登場人物の気持ちが丁寧に描写されていて、
好感がもてる映画だったという印象が残ってます。
(相当大きなくくりですが)ラブストーリーでそのちょっと後に公開された
『ゴースト』より、ずっと良かったと記憶しています。
DVDでまた見てみたくなりました。

不倫もので好きなのは『運命の女』です。
リチャード・ギアとダイアン・レインが主演です。
映像はとてもきれいなのですが、設定などがリアルで、
歯車が少しずつ狂うと、取り返しがつかなくなるんだなあ、
他人事ではないなあ(自分が不倫をする、という意味ではなくて)、と感じられて、
下手なホラーより怖かった。
ラストは凍り付き、映画館の真ん中でふるえていました。

不倫と一言でいっても、いろいろなんでしょうね。
彼のその後を知らないし知らなくていいのですが、
JUNKOさんの元夫さんの場合は、ただの熱病だったに違いないですよ!

こころんさん
ヘンジンのつぎはフリン。
苦手を克服しようとしているのでしょうか? わたし。

『恋に落ちて』はこころんさんの記憶の「丁寧」は正しくて、
セリフがなかなかいいんですよ。

女「結婚してるの」
男「ぼくもです」
女「ええ、よくあることよ」

ですって! いいでしょう? ここ!
あとはDVDでぜひご覧になって、少しくらい悪口言ってくだされ。

『ゴースト』は先日テレビで再見しましたが、やっぱダメですね、わたしは苦手。
あの映画はデミ・ムーアのショートカットヘア以外に見どころがありません。
壁を抜けられるのに、床の上に立ってるの? 影もあるぜ。とか。嘘が粗すぎます。

『運命の女』は未見だと思います(最近記憶があいまいで)。
驚愕のラストなんですね…
こわいな…
ギアさんは歯を矯正してない希少価値の俳優で、好きなんですが。
そういえばダイアン・レインって、ターザン役をやったいい男と結婚して、
うらやましかったんだけど、やっぱ離婚。
どうしてこうみんな、続かないんでしょうね? どうかしてる(棚に上げてます)。

『運命の女』は、ラストが衝撃的なわけではないんです。
人生の歯車が少しずつ狂って行って、
主人公たちの運命が加速度をつけて堕ちていくんです。
ああ、状況が状況ならば、人って誰でも
取り返しのつかないことをする可能性があるなあ・・・。
それをしみじみと実感させられる映画なんです。
ダイアンレインのゴールデングローブ賞主演女優賞受賞も納得の映画でした。

『セカンドバージン』わたしも見てます!
目が離せないドラマですね!


こころんさん
ラストじゃないんだ…だんだんなんですねぇ
日本の不倫ドラマ「エイジなんとか」っていうのも、
だんだんおそろしくなってゆくと聞いたのですが
友人たちから「あなたは見ないほうがいい」と止められました。

セカバーもやばくなってきましたね。
るいがあまりに仕事運のある女で、少々鼻についてきて、
はいお綺麗ですね、おつむもピカイチですね、はいはいはいと、嫉妬が入り、
小悪魔を応援したくなってきました。

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