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2010年12月 2日 (木)

ドガの恋

昨日、横浜美術館に行ってきました。

Photo_2

今、ドガ展やってるんですよ。
横浜に住んでいる友人につき合ってもらいました。
美術系の鑑賞は、ひとりよりふたりのほうがわたしは好きです。
ひとの感じ方も味わいのひとつ。遊園地に行く感覚と似ています。

ところでわたし、ドガの親戚ではないし、ファンでもないし、知識も乏しいです。
なのにドガ展を観にはるばる横浜まででかけた。
わたしの軽い腰(あれ?)を上げさせたのはNHKの日曜美術館です。

それまでわたしは「ドガっちゅう画家がおって、踊り子を好んで描いた」くらいは知ってました。
バレリーナばっか描くって、わたしてきには意味不明でした。
バレエはそれ自体が芸術です。
それをあえて、「絵」にする。って、芸術家としてどうだろう?
素材として、面白みがないのではないか。
なーんて、
しろうと考え(おろかでしょ?)で疑問を持っていました。

日曜美術館で知ったのは、ドガの病です。
画家として致命的な目の病気で、日光がいけないらしいのです。
外で描けなくなりました。
そこで室内で描けるもの…のひとつとして、踊り子だったようです。

  
目の病気が進んだドガは色を正確に作りやすいパステルを使い始めました。
それがあの、ドガ独特のタッチを生んだのですね。
さらにドガは立体も創っています。
『14歳の小さな踊り子』の像は、衣装に布を用いており、
異素材を使ったこの技法は当時斬新すぎて理解されず、
「下品」と嫌われたそうです。

のちにドガは自宅のアトリエにこもって、創作に励みます。
他の画家から「ドガのようになったらおしまい」と同情されていたようです。
ドガはひたすら踊り子の像を創りますが、これは目の悪いドガにとり、デッサン用の立体です。
さらに写真をもとに描く試みも行い、負(目の病)を技法の創意工夫でカバー、
やがてそれが作風にまで到達します。

今回のドガ展は、ぜんたいに、ドガの試行錯誤の歴史を再現しているように感じました。
同じ画家が描いたとは思えないほど、タッチは様々です(しろうと考えです)。
ドガ、恋してますね。絵に恋してる。とにかく描きたい。そう感じます。

平日ですが、混んでいました。
中に、変わった鑑賞法をなさる男性がいました。
絵の前で、目をつぶって、じっとしているのです。
最初は音声ガイドを聞いているのかと思いましたが、そうではありません。
しばらく瞑想すると、目を開けて前へ進み、次の絵をちらっと確認、
それから瞑想に入ります。
「ちらっ」は、位置を確認する程度の短時間です。

ひょっとしたら、念じると見える?
心の目で鑑賞するということでしょうか。

Degas

話しかけて真意をお聞きしたかったんですが、見失いました。

さてさて、ドガの作品群の中で一番「うわっ」と驚いたのは
意外にも有名な『エトワール』でした。

繊細で、あまりに美しく、まるで裏からライトで浮かび上がらせているような
神々しさがありました。
光です。室内にして、光を描いている。そんなふうに感じます。

ドガって絵がじょうずです。知ってた?


なのに葉書が1枚100円だもんなぁ。こんなに安く売られては困るなぁ。
日本のイラストレーターはどうしたらいい? 

Photo_3

横浜は学生時代に行ったきりで、あまりの変貌にびっくりでした。

_162602

未来都市みたいです。それでいて、気持ちがいいのです。
海のせいでしょうか。
ひとりだと、街に圧倒されたかもしれませんが、
友人がいてくれたから、のんびりと優しい時間を過ごせました。
まったり・デーでした。
交通が便利になり、あんがい楽に行けました。またぶらっと行きたいです。

今夜10時のブラタモリは偶然ですが、横浜です。
楽しみです。

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