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2011年3月31日 (木)

不器用は美しい

昨夜、『さよならぼくたちのようちえん』を見ていたら、不思議なことが起こりました。

途中で、なんか、一瞬、暗転っていうんですか?
シナリオライターのくせにシナリオ用語よくしらないのですが、
場面転換で真っ暗になること、あるんですけど、手法ですね、
それにしても暗転時間長いな、と思ったら、やっと始まったのですが、
映像に既視感あるんです。

デジャヴ?

さっき見た映像をまたやってるんです。
回想かと思いましたがずっとやってます。

放送事故らしいのですが、でしたら延長するはずが、時間通りに終わったんです。
つまり、その分どこかカットされちゃったんです。
なんでかなぁ。そんなこと、どうして起こるかなあ。
編集ミスじゃないのかなぁ。
編集ミスで、見直し無しでオンエア。そんなわけないか。
不思議です。

で、今日の発表を見たら、8分間、同じ映像を流してしまい、
カットされたのも、8分間らしいのですが、
そのとき、2度ほどCMをまたいでいたので、
こちらの感覚としては、20分くらい重なっているような印象でした。

もしひとりで見ていたら
「おら、あたま、おかしくなっちまっただ」とパニックになっていたかも。
夫がいて「おんなじだねー」と言ってくれたので、冷静でいられました。

で、内容です。

 
評判のいい連続ドラマ『mother』(わたしも好きです)のスタッフが作った、新作です。
『mother』で重要な役を果たした女の子を今度は主役にしたお話です。

映画でもドラマでも、『◯◯のスタッフが作った!』って
よく宣伝文句に使われますが、たいてい、期待はずれです。
なんでか、そうなんです。
その体制自体は悪くないのですが、そこをウリにする作品は、
そこしかウリがない、のかもしれません。

でも今回は、二番煎じではなく、子どもが主人公ということで、かなり面白そうです。
幼稚園に通う子ども達の子ども感覚というのは
おとなからするとかなりとんちんかんで、
でもそこに真理が見えたりして、面白いものなんです。
子どもを育ててじかに感じましたから。

このドラマも、たちあがりから中盤まで、うまいこと子ども感覚が出ています。
ところが『mother』でもそうだったのですが、
クライマックスからラストに向けて、急に子どもがオトナになっちゃうんです。

心の有り様が、大人の感覚なのです。
大人が「こういうふうに考えたら美しい、泣ける」という方向で、子どもを描きます。
筋が通ったこと、しかもけなげな心映えをわかりやすくちっちゃな子が話し出します。
長ゼリフ覚えてすごいなぁと感心しつつも、
幼児とは思えない、ツクリゴトだと引いてしまいます。

実際の子どもは、もっと不器用です。
つたないモチフダ(言語)で、話しますから、わかりにくい。
でもその言葉から想像してみて、その精神構造に大人が気付いた時、
その心に打たれ、泣けるのです。

わたしの従弟は若い時に奥さん亡くしました。
子どもが3歳だか4歳だか、そのくらいでしたね。
お通夜で子ども、はしゃいでいましたよ。
入院していたおかあさんが、居間でおふとんに寝かされているんです。
うれしくてぴょんぴょん飛び跳ねて、
「ママ、お人形さんみたい」って顔をつついて、遊んでいました。
おかあさんが動かないし、死化粧が美しかったんです。
親戚一同、ウッと思いましたが、誰も泣きませんでした。
こらえていたんです。

従弟は独身を貫き、子どもを育てました。
その従弟、一族の中で評判よくありません。
なぜかというと、法事に喪服を着ないんです。
親戚の通夜や葬式に、グレーのジャケットと紺色のズボンで参加します。
若い奥さんを亡くして、その時に喪服を着て、思い出すのも嫌だから、以後着ないんです。
わたしはそんな従弟、好きですよ。
子どもも不器用ですが、大人も不器用で、
不器用は美しいと、わたしは思います。

はなしがそれました。

ドラマはもともとツクリゴトです。
子ども役がわかりやすくけなげなセリフを言ってのけるのも、
大人に想像力が欠落しているから、しかたないのかもですね。

本来、子どもらしさって、そう大人に都合のいいものではありません。

子どもが子どもらしく描かれていたドラマは『ウメ子
これは見事でしたね。なんか、好きです、このドラマ。


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コメント

長所よりも短所の方を好きになれる人になりたいな、と思っています。

1868さま
「短所を好きになれる」って、今度のわたしの小説のサブテーマでもあるんです。
どきっとしました!
ほんと、短所を好きになれる器って、いいですよね。

さすがJUNKOさんのいとこさんです。
自分の気持を大事にしてる。
・・・というか、そうしかできないんでしょうね。
ちょっと悲しいけど、ほんと、美しいです。

不器用で思い出したのは、
少し前にOn Air されていた缶コーヒーのFIREのCM。
福山雅治が不器用なサラリーマンという設定なのですが、
30秒で「生き方が不器用」は伝わりにくいと思いました。
だいたい福山君って、ルックスがよくて、歌も出せばヒットするし、主演張れる俳優で、カメラもプロ級。
「どこが不器用なんじゃい!嫌味か!」って、やっかみ半分で思っちゃいました。
(ちなみに、福山君自体嫌いじゃないです。むしろ好き。
女性で福山君嫌いな人っているかな?いてもかなりの少数派な気がします)

逆に、Soft Bank白戸家CMの不器用は、分かり易くてナイス!
小林旭の屋台のラーメン屋さん。
湯きりも碌に出来ないし、ラーメンをどんぶりにおさめられなくて、
お父さんに「あちっ!」と言わて、単純におもしろい!

こころんさん
福山雅治といえば、長い間、印象が薄くて…
嫌いじゃないけど、あんなにビッグになるって想像つかなかったです。
たしか昔のトレンディドラマで、「愛はどうだ」だっけな?
重要な役ではないんだけど、すっと出て来て、滑舌悪いし、印象薄かったんです。
緒形拳に背負い投げされるシーンがあって、(うろおぼえ)、
「あ、緒形拳に背負い投げされた!」と。
その後は「背負い投げされた男」として記憶にインプットされました。
好きになったのは、「ガリレオ」かな。
歌はうまいのかな? よくわからないんです(違いのわからぬ女)

ソフトバンクのCMはそこらへんのドラマより面白い。

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