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2011年3月21日 (月)

うらぶれた女が見るすさんだ物語

 
さしあたって創作にめどがたちました。わたし今日は休もうと思います。
祭日ですが、今世間は祭日どころじゃありませんよね。
でもわたしはお休みします。

東京なんぞにいて弱音を吐いてるバヤイじゃないのですが、
地震以来、やはり神経がはりつめていて、くたびれました。

わたしが住んでいるあたりは、東京でもハズレのほうで、首都圏ではありません。
(※訂正 首都圏です。ごめんなさい。首都圏ってもっと半径ちいさいと思ってました)
近隣を走るバスや電車は通常の半分以下となり、
燃料不足ですから、ほそぼそ運行をしばらく続けるそうです。

わたしは地震以来、電車もバスも乗っていません。
マンションのエレベーターが停まると怖いので、外出は控えめにしています。
疎開しているような気分です。

さて今日は休むと決めたのですが、遊びに行くわけにもいかず、
どうしたら「休んでいる実感」を得られるか、朝お布団の中で考えて、
ひらめきました。

パジャマで1日過ごそう。

これがひらめきですか? しょぼいです。

でも効果はあるんです。
だらけている実感、味わえます。
結局いつもと変わらぬ日常なのですが、うらぶれた、すさんだ気分という
ある種の「気分転換」にはなるのです。

負の方向性をもった気分転換。
グレてみる。ってことです。
そう毎日イイコチャンやってられっかよー、ってもんです。

すさんだ女は景気づけに、パジャマで『ティファニーで朝食を』を見ました。

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見るのは2度目です。
初めて見たのも、そう昔ではありません。

タイトルと、オードリー・ヘップバーンのゴージャスな衣装は
子どもの頃から知っていて、ずーっと長い間、

「ティファニーという高級レストランで豪華な食事をする話」だと思っていました。

実はティファニーとは貴金属店で、ウィンドウショッピングしながらパンをかじる話だと
知ったのは、ずいぶん大人になってからです。大人というか、おばさんです。

ティファニーって、考えてみれば有名ですよね。

ティファニーの貴金属、わたしも持っているんです。
持っているはずなんです。箱があるんですよ。水色の箱が。
でも中身はどこにいっちゃったのか、持ってるにしても、
どれがそれなのか、全くわかりません。
おそらく前の結婚生活で、それをもらったか買ったかして(記憶にあらず)
中身より「箱がきれい」と思ったのか、箱を小物入れに使っているのですが、
中身は所在不明です。

さてこの映画、超有名ですが、先入観として
「ぱっとゴージャスな話」という印象があったのです。
実はうらぶれた、悲しいお話なんですよ。

マダムのお相手をして生活費をもらっている作家のたまごの男と、
金持ちの妻の座をねらっている苦労人の女(娼婦)。

トルーマン・カポーティ原作です。
娼婦役はマリリン・モンローで。と希望していたようです。
モンローが断って、オードリーになったというわけ。

人間のさもしい気持ちに焦点をあてています。
さもしい気持ちはあるけど、希望を失わない。そんな二人です。
セリフやエピソードにウィットが効いてて、ところどころ笑えます。

でも悲しいんです。一貫して悲しさのしつけ糸が付いたままです。

茶トラの猫がいい演技をしています。
この猫がいないと、この映画は救いがないように思えます。
見るたびに「こんなに悲しい話だっけ」と軽く驚くのですが、
名無しの茶トラの存在で、「まあ、いっか」となるのです。

オードリー・ヘップバーンは明るいミュージカルが似合います。
この映画では、美しさが悲しみをいっそう強化して、わたしは「合ってない」と思います。
でも、彼女が演じたから作品が有名になったのだろうし、
この「違った感じの味」も、「味のうち」なのでしょう。


あーう。
うらぶれた女(わたし)は悲しい物語を見て、クサクサ気分が加速しました。

夜はTBSの『屋上のあるアパート』を録画して、
日テレの『スタジオジブリ物語』を見ようと思います。


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コメント

カポーティだもんなあ、そりゃあ悲しいですよ。
映画のほうは「ムーンリバー」に救われていますよね。
小説のほうはラストもっと悲しいし。

ノーマ・ジーンははまり役だったろうけど、悲し過ぎるなあ。
オードリーの大きな目と、あのラストで救われたことが、映画として、より多くの支持を得、評価を高める結果になったんでしょうね。

小説の世界を忠実に表現することが、イコール映画としての成功というわけではないんですよね~

蔦谷Kさん
小説のラスト、そんなに悲しいんですか!
「ムーンリバー」は素敵です。悲しい素敵さだけど。

たしかに小説と映画はベツモノですよね。
原作ものの映画化のプロットの仕事ではかなりザクザク変更しました。
原作通りだと映像化する必要無いって思っちゃうんですよね。
それが正しいかどうかわからないけど、変えないと意味がないような気がして。

知らなかった!マリリン希望だったのですね。
そっちも見てみたかった気がします。

でもわたしも、オードリー=ホリーで成功したんだと思います。
マリリンだと生々しすぎる。
オードリーもしっかり小悪魔になりきっていたけれど、
娼婦としてはやせっぽちで規格外で現実感がないところが、
ホリーにはまっていると思いました。
痛々しいけれど。

小説は確か作家のたまご視点で、彼が主人公ですよね。
映画は二人の視点から描かれていたと思いますが、
明らかにホリーが主人公。
そこら辺も映画としては正解だなあ、と思います。

こころんさん
おひさしぶり。お元気ですか?
わんちゃんも無事ですか?

そうなんです、あれ、マリリン希望だったらしいです。
そうそう、オードリーは娼婦として規格外ですよね。
現実感がなくて、映画として、楽しめるつくりになったのかもしれません。
小説は読んでないのですが、映画はホリーが主役ですね。
ただ、ホリーはうそつきなので、なかなか本音を明かさない。
そこがせつなかったです。

そうですよね、ごぶさたしてました(^-^;

ぶんぶんブログを欠かさず読み、
「JUNKOさん、痩せてる場合じゃないよ!」とか、
「Kazu人形再登場!」とかってつっこみ入れ、
毎回ポチッとしたので、それで満足していました。
JUNKOさんからしたら、ぱったり音沙汰なかったですね。失礼しました(゚ー゚;

おかげさまで家族も犬のココも無事でございます。
イナモトは元気になりましたか?
臆病者のココは、揺れると必ず棚に向って「ワン!」とひとつ吠えます。
「誰!悪さしてるのは!」という意味だと思います。

今こちらでできることはちっさいことですが、
節電して買いだめを控えることかな。
JUNKOさんは自然に実行してらっしゃるので、ナイスです!

大事なこと忘れてました。
こっちからできること。
JUNKOさんには小説&ドラマ『猫弁』で、
あったかい笑顔を送ることができるんだった!
創作にめどがたったということ。待ち遠しいなあ♪

こころんさん
ポチっとありがとうございます。
ココちゃん、ひとつ吠える、っていいですね。
うちのいなもとも、最初の揺れは「誰かの悪さ」だと思ったらしく、
人間不信に陥って、ふつかほど、人と距離を置いていました。
考えてみれば、動物病院に行く時も、「わけわからず鞄に押し込められゆらゆらゆれる」という点で、
動物にとっては天変地異なんでしょうね。

わたし、原発もそうとう気になってるんですけど、専門知識がないので、
こちらは祈るしかないですよね。収束するといいなぁ。

猫弁は「自己めど」なんです。
今後たくさんのやりとりの末、「本めど」になると思います。
放水作業には加われないけど、ずいぶん先に、笑顔を取り戻す一助になればいいと思い、
がんばります。

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