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2011年5月 7日 (土)

母の日イヴ

明日は母の日ですね。

おかあさんがいらっしゃる方もいらっしゃらない方も
ふっと、おかあさんのことが頭によぎる日ではないかしら。

わたしはいつも母に花を贈ります。
近所のお花屋さんで700〜1000円くらいの花束を作ってもらって、
歩いて母に届けて、家には上がらずに帰る。
それがここ数年の習慣です。

なぜ「花だけ」かというと、母は気難しいのです。
いえ、母はおおらかです。
おおざっぱと言ってもいいくらい、おおらかです。
しかし何故か「もらいもの」に関してだけ、妙に気難しいのです。

何を贈っても文句を言います。
靴下を贈ると「ゴムがゆるい」
服を贈ると「サイズがきつい」
ええ、上記の件ではこちらに非があるのはあきらかです。しかし、
食べ物を贈ると「そんなにおいしくない」
バッグを贈ると「今使っているのが便利でね」
食器を贈ると「まあ素敵。しまっておくわね」

贈り甲斐がありません。
うそでも「うれしい、使うわ」と言いません。
あまのじゃくなのではなく、正直なんです。
実際、わたしが20年前に贈った折り畳み傘を今も使っています。
気に入って使いやすいと、使うんです。
合わないと、お世辞も言わないし、使わないのです。

おためごかしナッシング!
こういうとこ、どうかと思いますが、そうやって80年生きて来たのですし
これから社会へ出てどうこうするわけでもないわけですから、
「そういう人」ということで、こちらも対応致します。

ものを贈って母が喜ぶ確率はほぼ10%。
その場合、どうするかというと、危険を避けて
必ず喜ぶとわかっているものに致します。
それが花です。
花は何を贈っても少女のように喜びます。
水を替え、何日も楽しんでいる様子です。
花なら、どんなに安かろうが豪華だろうが、喜びます。

しかしわたしは今回、冒険をすることにしました。
久しぶりにものを贈ろうと思ったのです。
なぜかというと、

珍しく今回は母の日に会って、食事をするのです。
月に1回、近所のファミレスで食事をする習慣があるのですが
それがたまたま母の日なんです。
花束を食事の席であげても、持って帰るのもめんどくさいだろうし、
今回はものをあげることにします。

考えて選んだのがハンドクリームです。
花束の2倍くらいのお値段で、いい大人の贈り物としては低い金額ですが、
ハンドクリームとしては、そこそこ上等ではないかと思います。
なにしろいい香りがするのです。

危険も含んでいます。
ふつう、主婦ならばハンドクリームを使うでしょうが、
使わない人もいるでしょう。
事実、わたしは使っていません。
ガサガサのまま放置。血がにじむと「イテ」とか言って、そのまんま。
主義ではなく、手のケアまで頭がまわらないのが実情です。
顔だって髪だってイイカゲンなのに、手まで気にしてられまへん。
でも、もしハンドクリームをもらったら、うれしいです。
自分では買わないから、うれしいです。
事実、母へのプレゼントを購入する際、自分で試そうと同じ物を購入、
使ったその日にうっとりと、いい気分になりました。

バラの香りもかぐわしく、乙女になった気分です。
今までどうしてハンドクリームを使わなかったのでしょう?
ハンドクリームを塗った手で1から人生をやり直したいような気分です。

ひょっとして世の乙女たちはみなハンドクリームを常識的に使い、
こんなすべすべな手で快適な日常を過ごしているのでしょうか?

わたしも昔からハンドクリームを使っていれば、
人生も変わっていて、離婚もせず、お金の苦労もせず、
ああ、仕事の挫折もなにもかも、ガサガサの手のせいかもしれません。
完璧、損した。

日常的にハンドクリームを使っている人に、嫉妬心すら覚えるほどに
いい感じでございます。ハンドクリームさまさまです。
おほほ。
マリー・アントワネットになったような、リッチ感あります。

マリーさんはハンドクリーム使うかなぁ。

さて明日。
母はハンドクリームにどう反応するか、どきどきです。
すぐにはわかりかねます。
一週間くらい経って、感想がこなければ不合格です。
今までの経験上、不服だとお礼を言いません。
そこで問いただすと、文句の波が来ます。なんど波をかぶったことでしょう。

明日はもうひとつドキドキがあります。
離婚してからずっと、もう十何年も、両親と月一回の食事会をしているのですが
必ず母が払ってくれるのです。
こんどから、わたしが払うことを電話で申し出ました。
母はめずらしく素直に「そうしてもらおうかね」と言いました。
やっとこ安心してくれたようです。
猥雑なファミレスで一人せいぜい700円かそこらのランチなのですが、
一歩前進したような気持ちです。

半世紀かけてようやく大人になれたわたしのハンドクリーム。
受け入れられるか否か。
来年から「やっぱ花だけ」になっちゃったとしても、
母の反応が楽しみです。


JUNKOもうっとりのハンドクリーム
 
Cream
 
 

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コメント

おおっ! JUNKOさん。私も先月の母の誕生日にハンドクリームを送ったんです。
自分じゃなかなか買わなくて、もらったらうれしいもので……と考えて、ちょっとリッチな
ハンドクリーム!って思って。
母の反応はちょっと時間がかかりましたが、思い出したように「あれ、よかったわよ」でした。
いくつになってもおそらく女は女。自分じゃなかなか買わなくても(実際私も買わない)
もらったら嬉しいんじゃないかな。
何を贈るか考えるのも楽しいですしね。

母の日か〜我が家は嫁さんが私の母親に花を贈ったはずです!
私は何もあげません〜また変な事すると勘ぐりますので〜何もしません!
同居しているのだから〜別に毎日生活しているだけで十分でしょう!
嫁さんに,子供たちからは母の日の貢ぎ物は来るのかな?
4人の子供たちから期待はしない方がきっと良いと思うが?

なみなみさま
まあっ!
おんなじ発想ですね。うれしいです。
思い出したように「よかった」って、その感じ、リアルですね。
でもよかったですね。気に入ってもらえて。
うちは今日、なんとか渡しましたが、使ってくれるかどうか。
母は化粧も全くしないし、理由が「匂いが嫌い」なんですよ。
なのに香りが強いクリームを贈ってしまいました…。
難しいですよね、贈り物って。


michiさま
やさしいおくさまですね。
michiさんのかわりに、贈ってくれるんですね。
お子さんはまだお若いし、母の日に贈り物って
かなりテレがあるというか、恥ずかしいと思いますよ。
わたしも昔は恥ずかしくて、できませんでした。
贈れないものの、「ああ、母の日だなぁ」って思い出すんですよ。
子どもにとっては母親が元気でいてくれるだけでありがたいです。

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