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2011年5月 5日 (木)

待てセリヌンティウス

だらだら、しています。
今世間はゴールデンなウィークらしいです。
そのせいかもしれません。

うちは勤め人がいないので、ゴールデンなウィークとか、
ボーナスがなんたらとか、そういうの、遠い夢の世界のようで、
実感がありません。

ゴールデンなウィークだからと遊んでヨシな身分ではないし、
ボーナス時期だからと言ってものを買うわけにもいきません。
有給休暇もボーナスもないんですからね。

ただ、この時期になると、お休みっぽい気分というか、
匂いみたいのはちゃんと伝わってくるのです。
道、混んでいますしね。店、混んでいますしね。

やきとり屋の隣で、匂いだけかいで、ヨダレを垂らしているような、
そんな状態で、ゴールデンなウィークをやり過ごしています。
匂いにつられて、だらだら、しています。

夫はひとりで実家へ顔を出し、おかあさんにアロマを届けて来ました。
おかあさんは喜んでくれたそうです。
わたしに電話をくれて「すごい匂いよ、そっちでも香る?」と
元気いっぱいの声を聞かせてくれました。
受話器に鼻をつけてくんくんしてみましたが、匂いません。
「あれ? 匂わないです」と大真面目に答えて、わっはっはと笑い合いました。

夫は帰宅すると、バツが悪そうに、封筒を出しました。
「兄ちゃんが、テレビ買えって」

なんと鼻毛の白いおじさんは、お兄さんからテレビ代を渡されたそうです。
鼻毛が白いくせに、なんのために歳をくっているのでしょう。

以前は「クーラーを買いなさい」とお金が送られて来ました。
夫の仕事部屋にクーラーが無かったので、心配して送ってくれたんです。
でもこちらもすでに大人ですし、恥ずかしいので、
すぐにお金は返しました。

今、クーラーはちゃんとあります。
結局、社会人になった娘がくれたんですけどね。

そして今度はテレビです。
あれこれ言ってつき返すのも角がたつので、
今回は素直にもらって帰って来たそうです。
わたしもそれでいいと思います。

そういえば、うち、まだ地デジ化していないんです。
仕事柄、テレビはなくては困ります。
小説で賞金も入りましたし、そろそろ買うべきなのですが、
なんせ大震災やらなんやらで、浮かれ気分が一掃され、
その後もバタバタ落ち着かず、買う気力をすっかりなくしていたんです。

わたしは機種にこだわりはないので、夫に選択を任せています。
「6月に買う」と、時期だけ決めました。
なぜ6月かというと、少しでも先に延ばしたいのです。
めんどくさいのです。新しい物を買ったり、それに馴染んだりするのがです。

地デジ化もせず、遊びにも行かず、だらだら、しています。
少しは読書でもするべと家にある本をあれこれ読んでいます。
どれもこれも黄ばんでいます。古い文庫本です。

東海林さだおのコラムの中に、希望の光を見ました。

「ぼくが読んだ本の量は恥ずかしいほど少ない」

これです。
小学生では1冊、中学生でゼロ、高校生で1冊だそうです。
わたしの場合、大人になっての読書量は恥ずかしいほど少ないのですが、
少なくとも学生時代はたっぷりと読みました。

こんなに読書量の少ない東海林さんが、文章で生計を立ててらして、
しかもマジシャンのように変幻自在に日本語を操るのですから
読書量=実力 ではないのかもしれません。

驚いたのは、青年期に太宰治にハマった、という経歴です。
太宰治にハマった人の文章とは思えないのですが、
わたし自身は太宰治にハマったことがないので、先入観でものを言っています。

太宰治って、私生活も話題で、よく映画やドラマになったりもしますが、
わたしは魅力を感じたことがないんです。
あんまりよくわからない。言ってることも、していることも。

まず『走れメロス』ですね。
中学の教科書に載っていて、反感をもったのです。
「メロスって、なんて短気で計画性の無い身勝手な男だろう」とびっくりし、
「タイトルおかしい。『待て、セリヌンティウス』だよなぁ」と
勝手に主人公を変えてみたりして、どうにも納得できませんでした。

わたしが単純でボンクラだからかな?


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ぶんぶん的日常」カテゴリの記事

コメント

読書は,入院中に身に付きました!入院は辛い事だったが,読書を覚えれた事は人生で大きな収穫です!
悪い事ばかりはでは無く,悪い事も良い方向に考える前向きさが必要です.
今日被災した,人たちが内地に帰りました.我が家で無料チャリを借りた家族です.
三台のチャリが我が家に帰ってきましたが〜前向きに生きて欲しいと思っています.
でも〜さよならの笑顔がある人々だからきっと明るい未来は,あるのでしょうね!

michiさま
入院中は何を読まれたのでしょうか?
ものごとすべてに意味があって、いやなことも、振り返れば
自分を育ててくれる一因になってくれたりしますよね。
そうですか。帰られましたか。
3台のちゃり。
ちゃりからいっぱい充電できたと思いますよ。
思いがけない北海道での春休み。
振り返ったとき、素敵な風景になっているといいですね。

「トリビアの泉」で『走れメロス』執筆秘話を知って、
この作品が、ある種の逆ギレ的ユーモア小説と知り、
いつか、小説化か脚本化してみたいなと思っていたのですが、
1~2年くらい前に、別の人に漫画化されて、先を越されてしまいました(笑)
まあ、狙いは悪くなかった、と自分を慰めましたが(笑)


1868さま
へえ〜〜〜〜〜!
逆ギレ的ユーモア小説!
この作品、太宰の中でもきわだって変ですもんね。
なんで中学の教科書に載っているのか、不思議でした。
メロス、激怒するタイミングもとった方法も、あまりにお粗末です。
その変さに気付かずに教科書の載せちゃってる感、あります。
漫画化したんですかぁ。パロディかしら?

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