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2011年7月 1日 (金)

怒れる男と鈴木先生

「名作シネマとっておき」というタイトルで
映画紹介の短文を書いてます。
某通信社からの依頼で、月1本の連載です。

そのため最低月1本は古い映画を見ます。
昨夜は眠い目をこすりながら『12人の怒れる男』を見ました。
1957年、シドニー・ルメット監督。

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目が覚めました。
ほとんど1シーンで延々1時間半を興味深くもたせています。
陪審員12人がひとりの少年の犯罪について話し合います。
理性をもった正義の男がみなの意見を覆してゆく話です。

驚いたのは、ストレートなんです。
実はその男はナンタラカンタラな企みがあって、という
どんでんがえしは皆無です。
わたしだったら、「え、そうくる?」って展開を
用意したくなっちゃうけど、そういうちょっかいナシのシナリオです。

延々シーンが続いて飽きさせないのは
シナリオの力だと思います。
シナリオの真っ当力。

ふと、今週の『鈴木先生』を思い出しました。

今クール、唯一見ていた連ドラです。
あとは脱落してしまいました。

鈴木先生は今週の月曜、できちゃった婚の「罪」で、
生徒に裁判にかけられたんです。

さすがに1シーンで1時間ではありませんでしたが、
教室での裁判を軸に、それをとりまく人々模様を描きつつ、
あくまでも1教室の生徒達の個々の発言を軸に描き切って、
退屈無しの、みごとなシナリオでした。

モチーフが中学生の性教育なので、
ここで気持ちが離れてしまう人もいると思うけど(うちの母)、
わたしはこの連ドラ、すごいなって、尊敬しています。

1番心に響くのは、嫌な奴を断罪しないんです。
勝手な生徒、意地悪な教師などなど、
ひねくれた人をみんながあたたかい心でそっと包んでいる。
不完全な人間性を認めている。
そこに書き手の包容力を感じます。

原作の力なのか、シナリオなのか、わかりませんが、
このドラマは発明じゃないか?と
わたしには思えます。

ああ眠い。
まだ夕方なのに書き疲れた。
これは娘が送ってくれた画像で、あじさいだそうです。

Ajisai

あじさいに見えない…

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