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2011年7月19日 (火)

本日の映像死者数『アジョシ』

映画の試写会に行きました。
韓国映画『アジョシ

試写状に書いてある映画説明は読まずに行きます。
先入観無しで見たいから。
前知識は「ウォン・ビンが出る韓国映画」だけ。
『ブラザーフッド』や『母なる証明』で印象的だった俳優さんです。

でかける直前に試写状を読んだ夫が
「こういうの見るのって、勇気要るよね」と言いましたが
全く気にせず、行ってしまいました。

さて映画が始まって、あれ? と。

キムタクが出ています。
俳優木村拓哉ではなく、SMAPのキムタク、って感じです。

ウォン・ビンじゃなくて、キムタク主演の韓国映画?
キムタクは韓国語を流暢にしゃべっています。

1時間をとうに過ぎた頃、キムタクは髪を切ります。
かみそりでざくざくざくと切ってゆきます。
するとなんと、ウォン・ビンが出てきました。
どこから見てもウォン・ビンで、キムタクのカケラもありません。

髪型って人相を変えますね。

物語は『レオン』に似ています。
少女を守るおじさん(ウォン・ビン)が主人公で、
アクションシーンは『ボーン・アイデンティティー』を彷彿とさせます。

おじさんは身体能力がすさまじく、ビルから落ちても死なないし、
銃で撃たれても走れます。判断力も早くて的確、超人です。そして無口。
まさにボーンです。

ボーンのような身体能力を持ったレオン。です。

ボーンシリーズと違うのは、韓国映画ならではの「血」です。
血の量、半端じゃありません。
どんどん切るし、どんどん刺すし、ああ、夫の言葉が甦ります。

たしかに勇気のいる映画です。

人間の精神に悪影響を及ぼしかねないすさまじい暴力シーンに
わたしの心はちょっこし壊れました。
壊れた実感、あります。

試写室で、途中、ひとりの女性が席を立ちました。
席を立ち、通路でバタンと倒れました。

あ、気絶ですかっ?
血が引きましたかっ?
怪我ないですかっ?

しばらくして彼女はムクっと立ち上がり、会場を出てゆきました。
ころんだだけなのかな。
戻ってこなかったから、暴力に耐えられなかったのかも。

わたしは途中から目をつぶり、見ないことにしました。
ザクッ、ブシュッ、ドスッ、ドカーン、
音は消せません。

音だけ聞いていても、韓国の人口が減るほどの殺りくに思えます。

わたしは誓いました。
人が死なない物語を書こう。
今日こんなに死んじゃったぶん、わたしの作品でゼロにして
映像死者数の減少に貢献しよう。

って、誓わなくても、

もともと死なない話ばかり書いてます。
ポリシーじゃなくて書けないからです。
城戸賞をとった作品は時代劇ですが、ひとり鼻血を出しただけ。
時代劇で死者数ゼロですから、映画化しないのはそのせいかしら。

殺りくシーン、こわくて書けないんです。

そうは言っても現実に人は死にます。
死もちゃんと描けないといけません。

さて『アジョシ』ですが、韓国ではヒットしたらしいし
日本では9月に公開します。
日本のやくざ映画よりすさまじい血ですが、
そこが平気な方は、どうぞご覧下さい。

人間ドラマがちゃんとあって、ラストはぐっときます。

暴力シーンが苦手な方は、ぐっとよりぞっとしちゃうので、
観る前に考えたほうがいいと思います。

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コメント

ウォン・ビン、かっこいい俳優さんですよね。
(・・って、実はよく知らないんですが・・)
くりっとした瞳がキムタクに似てるのかな−ー。

「アジョシ」、JUNKOさんのお話からするに、
きっとわたしも避けてしまう映画だなぁ・・と拝読しつつ、
心が壊れた加減表現の”ちょっこし”のことばに
引っ掛かりました〜。
某連ドラで覚えた言葉でしたが、懐かしい^^)
最近耳にしてなかったですが、この語感、いいですよね。
俳優さんが口にする時のおずおずした感じとか、
ほっこりした雰囲気を思いだしました。
この言葉って、ドラマの中では意識して使われたのか、
使われるうちにみんなが気付くようになったのか・・

お話を書かれる方は、意識的に覚えやすい単語などを
はさんだりすることもあるのかなぁ、
JUNKOさんのドラマの主人公にも、もう決めゼリフが
あったり??・・など飛躍して想像してしまいました。
ではでは〜〜。

mikanさん
えっ?
「ちょっこし」が連ドラで使われてたって、知らなかったです。
わたしはふつーによく使っていますが、珍しい言葉ですか?
mikanさんの繊細な言語感覚なのかなぁ。
それとも方言?

子どもの頃、地方を転々とする生活でしたので、
わたしの言葉には関西や九州の言葉が混じっています。
どこからどこまでが標準語で方言なのかわからなくなっちゃって。
発音もちょっとオカシイんです。

わたしのドラマの主人公は…うーん
早く見たいです…

えっ・・そうだったんですかぁ〜〜!
「ちょっこし」は”ゲゲゲの女房”で主人公ふたり(水木さん夫婦)が
よく使っていて、巷でも『響きが可愛い』とか、評判だったようです。
NHKでも、ドラマの後の番組で、アナウンサーがわざと「ちょっこし」と
使っていて、うれしそうにしていたのを覚えています。
・・なもので、すっかりJUNKOさんもドラマを見て
気に入って使ってるのかと思ってました;;
カンチガイですみませんでした!! 

mikanさま
ゲゲゲでしたか!
ゲゲゲは途中まで見ていたのですが…
ちょっこしというセリフをきいても、自分もふつうに使うので
聞き流しちゃってるかもしれません。
舞台は鳥取でしたっけ。
わたしの母は下関出身なので、あっちのほうでよく使うのでしょうか。

わたしの日本語、滅茶苦茶なんですよ。
ほんと、文章でやっていけるのか不安です。

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