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2011年7月 2日 (土)

悟り日(さとりび)

わたしは6月29日18時50分に、悟りました。

創作上の悟りなのですが、
たとえて言うなら、

「目玉焼きにしょうゆをかけてごらん」と言われ、
目玉焼きにしょうゆですか? と意外に思ったものの、
相手は一流のシェフですし、わたしは素人だし、
わたしの目玉焼きがイマイチなのはしょうゆをかけてなかったからだと反省し、
しょうゆだしょうゆだと頭では認識したものの、脊髄ではわかっておらず、
はたしてしょうゆをどうかけたらいいのかわからず、

たらりなのか、
ざばざばなのか、
ぱっぱっなのか、
とにかく実行して、試食するうちに、ふと、

「こういうことか!」とわかったのが
6月29日18時50分というわけです。
感動したので時計を見ました。

創作を続けてきて、時々ふっと、棒高跳びのように悟る瞬間があるのですが
悟ってみると、なんで気付かなかったのか、不思議な気もするんです。
わたしは脊髄でわからないと実行できないので、
ちょっと時間がかかります。
脳が足らないぶん、脊髄も要します。

のーたりん、って言葉があるけど、あれ、
脳足りんですか、能足りんですか?

まあいいや。

で、シェフに感謝しつつ、「目玉焼きにはしょうゆをこうかけるんだ」と
その夜はひとりぶつぶつとしゃべり、興奮して、

やった! 超上達した!と、

ガッツポーズしたりしたんだけど(土俵じゃないから叱られない)、

7月になった途端、自信がなくなって、
目玉焼きにはケチャップ、って言われたんだっけとか
卵焼きだっけとか、

また少し、混沌とし始めています。

上達は3歩進んで2歩下がる。そんな感じです。わたしの場合。
じゃあ始めから1歩出せばいいじゃんか、というと、そうじゃなくて、
3歩進んだからこその1歩なんだと思います。

ちなみに現実には目玉焼きにはしょうゆををかけますし
塩こしょうだったりします。


本日バファリンに会いました。

もとい。娘に会ってランチして、バイバイして電車に乗り…

最初は気持ちよかった冷房がだんだんキツく感じられて
バッグに携帯しているカーディガンを着ることにしました。

座席に座ったままカーディガンを着るのは難しい。
両隣の人にヒジテツしたり殴ったりせず着るのは
ちょっとしたコツがいるんです。

わたしは背中を丸めて、ごそごそ、もたもた、腕を通しました。
なかなかうまく着られません。
すると隣の女性がさっと手を貸してくれて、
袖をのばし、裾をのばし、ぽんぽんと、
カーディガンを着せてくれました。

お礼を言うと、
ひまわりみたいにまーるい笑顔を返してくれました。

服を着るのを手伝ってもらう感覚って久しぶりです。
人の手ってあったかいなぁって思いました。

それにしてもわたし、よく人から助けられます。

エスカレーターに乗っていたら、いきなり腰をひっぱられ、
振り返るときれいな身なりのおばさんが、
わたしの服の蝶結びを直しています。

「ごめんね、こういうの、気になっちゃって」

どうやらタテになっちゃってたみたいです。
ありがたいことです。

でも、できますか? 他人のリボンを直すって。
わたしにはできません。

バス停でいきなりおばあさんがわたしに抱きついてきたこともあります。
抱きついたんじゃなくて、服の毛玉をとってくれたんです。
いっぱいついていたので、時間をかけて
毛玉をひとつひとつつまんでくれました。

「気になっちゃって」と言ってました。

わたしはそういう親切をありがたく受け取りますが、
不思議な気持ちになるんです。
ふつう、するかなぁって思うと。
するかなぁ?

知らない人の服の毛玉をとったり、リボンを直したり、
カーディガンを着せてあげたり。
わたし自身はやったことはありません。

彼女達は口より先に手が出ています。
手が出て、あとから「気になって」と言います。

わたしの体からは「助けてオーラ」が出ているのかな。

どうかわたしを見かけたら、思う存分世話を焼いてください。
世話焼かれるの、とっても好きです。


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