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2011年10月 2日 (日)

さわやか魂胆

昨日、羽田からの帰り、山手線内のことです。
ぐったり疲れて座っていたら、ある駅から若い男女が乗って来ました。
大学生的な感じです。
カップルなのか、サークルの先輩後輩なのか、
関係性はよくわかりません。

男の子は太っていて、一般的に言えばダサめの服装。
女の子はかわいらしい顔ですが、一般的に言えばダサめの服装。

わたしの隣がひとりぶん空いていて、
男の子はすかさず「座りなよ」と女の子に言います。
すると女の子は「さっきわたしが座ったから、今度はどうぞ」と言います。

いい感じですよ。
サワヤカな会話です。

男の子は言いました。
「んじゃ、じゃんけんで」

わたしの目の前でじゃんけんが始まりました。
男の子はむっちりした手でゲンコツを出し続けます。
かたくなに、グーです。グー! またグー! またグーです。

負けようとしている…
わたしはそう感じました。

きっと女の子は普段からとてもいい子なんです。
ひとりずうずうしく座れないだろうと判断した彼は、
じゃんけんで勝たせてあげて、こころおきなく座らせてあげたい。
そういう魂胆(って言い方合ってないけど)なのでしょう。

なんて美しい魂胆なのでしょう。

すると女の子はなんと、チョキを出しました!
おどろきました。
あきらかに彼女は負けを選んだのです。
男の子の魂胆を見抜き、彼女も同じ風に考え、
遠慮なく座れるように負けてあげたのです。

男の子は「じゃあ、座る」と言って素直に座りました。
ふたりはいい感じの距離感を持って
楽しそうに会話をしていました。

いいなあ。このふたり。
やさしいがために、幸せをつかんでいる。
そう感じました。

恋人でもそうでなくても、
男女が労り合い、いい時間を過ごしてるって
ハタで見てても気持ちの良いものです。

おばさん(わたし)、精神が洗われました。

顧みて自分。
夫に対し、ふんぞり返って優先的にふるまい、アタリマエ的な態度です。
優先的かつアタリマエ的。美しさは微塵もありませぬ。

今後、態度をあらためて、この女の子のようなひとになろう。

と。

10分間くらい思っていました。

10分後、

わたしは自宅に電話をかけました。
「駅まで迎えに来て。荷物重たくて」

精神は洗われたはずなんですけど。
精神と態度は連動しないものなんですね。

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ぶんぶん的日常」カテゴリの記事

コメント

奪い合えば足りぬ、分かち合えば余る(相田みつを)ですね。

互いに譲ることを譲らず(ややこしい)、
喧嘩になってしまうのではないかとハラハラしながら読みましたが杞憂でした。
よかった、よかった。
本当は、ふたり並んで座りたかったんでしょうねー。

いや…、あるいは男女の仲はそんなに一筋縄で行かないものなのかも…(笑)

理想的なカップルですが〜結婚すると男も女も豹変です!
夢や理想では,ご飯は食べられない物だから〜?ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

1868さま
>本当は、ふたり並んで座りたかったんでしょうねー。

あっ!!
今、気付きました。
席、譲ってあげればよかったかしら。
サワヤカカップル賞として、景品はJUNKOのお尻であったまった席。
どうでしょう?


michiさま
結婚すると変わりますか?
うちの夫はあんまり変わってないような気がしますが
よく見ていないので、わからない…
少なくともいまだに敬語です。
あ、夢や理想を追うから貧乏なんだ! ナットクです。

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