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2011年12月12日 (月)

朝ドラばんざい

朝ドラがすばらしいです。

今まで朝ドラは1〜2回で脱落するか、続いても1ヵ月でした。
視聴率が高くて話題になっても、わたしには面白く思えませんでした。

こんどの朝ドラはわたしの中では画期的です。

設定は女の一代記もので、今までとそう違いません。
なにが違うって、人物造形の深さです。
画期的な女主人公です。
あくまでも設定は普通なんですよ。超人ではありません。

今、ドラマって、「設定の突飛さ」や「壮絶な展開」が勝負のように言われますが、
わたしはドラマの命は「リアクション」だと思うんです。

何かが起こった時の、登場人物のそれぞれの反応に、
キャラが出ます。
そこに書き手の倫理観や美意識が表れます。
そして感動が生まれるんです。

わたしが創作するときに心をくだくのはそこです。
「このひとはどう感じ、どう動くか」
登場人物ひとりひとりの気持ちによりそい、シーンを作ります。

本日の朝ドラは、主人公の糸子が出産しました。
直前に火事が起きたり家族に怪我人が出て、
妊婦の糸子はてんやわんやです。

産気づいたとき、糸子はひとりで出産する決意をします。
そしてこう思うんです。
「今までどれだけみんなに頼っていたか」と。
感謝するんです、家族に。

ここ、今までのドラマのパターンだったら、
主人公が「なんでこんなときに不幸が重なる」と嘆くでしょう。
そこで同情をさそう→出産してよかったね。涙涙。
すると「類型的」になります。

どんなに派手な設定やどんでん返しをもってきても
人物が類型的だと、たいくつです。
どんだけ人が死んでも泣きわめいても、こちらの心に届きません。

どんなに平凡でアタリマエな設定でも、
人物のリアクションがオリジナルだと実がある。
するとドラマってぐっと面白くなるんです。

『カーネーション』にはドラマってこうでなくっちゃという、醍醐味が詰まっています。

と。

感心してるバヤイじゃない。
わたしもがんばりまっす。

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コメント

『カーネーション』 私も見続けています。
毎日は見る事が出来ないので、土曜日にまとめ見。
脚本とキャスティングが秀逸なのかな?
久し振りに15分が短いと感じています。
JUNKOさん 頑張れ!!

わたしも朝ドラ、グイグイきてます。「ジョゼと虎~」もよかったですよね。
そうだそうだ、思ってることをJUNKOさんが言葉にしてくれました。
こういう人がいる、こういう人が活躍している、私も感心してる場合じゃないですが
励みに刺激になりますよね。

まあくん
ごらんになってますか。
脚本がすばらしいので、キャストの方々も入り込んでいる、
そんな感じがしますね。
おばあちゃん役の正司さん、いいですね〜
おとうさんもおかあさんもだんなさんもみんないいですね〜
もちろん主人公も!

なみなみさま
「ジョゼ」は話題になりましたよね。
画期的な設定で、展開で、ラストは期待をバッサリいっちゃってくれました。
あのラストが苦手で一度しか見ていないんです。
舞台挨拶で妻夫木さんも「ラストが納得いかない」と言ってましたが
それだけ感情移入した作品なんでしょうね。
ひょっとして今見ると「ラストはあれしかない」と思えるかも。

今観ると、違って感じるかも……って思うこと、ありますよね。
最近、二十年くらい前に観た「おろしや国酔夢譚」という緒形拳さん主演の映画を再び
観たのですが、変わらね感動がラストにあり、変わらぬ感動を味わえたことにも
喜びがありました。
でも、今観ると、なんでもないシーンに味を感じたり、うなったりできます。
熟してきてるんですかね?生きていられるっていうのはありがたいですね。

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