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2012年3月21日 (水)

生まれた。

先日、『猫弁』刊行の打ち上げを出版社の方々にしていただきました。
神楽坂です。
みなさんお忙しいのに、ありがたいことです。
『猫弁』ドラマの北川監督にも来ていただけました。
ありがたいことです。

その日は家の近くの駅まで、編集担当の方が迎えに来てくださいました。

担当は鍛治さんとおっしゃいます。
わたしにとり「おかあさん」みたいな存在です。
小説家として世に送り出してくださったので。

わたし自身はまだ小説家手前の気分ですが、
お金を出して本を買ってくださる読者の方々を思えば
自分でちゃんと「小説家」の自覚を持たねばなりません。

一応、生まれた。小説家のわたしが。

さて、おかあさんの鍛治さんとは改札で待ち合わせました。

改札には小さな本屋さんがあります。
早めに行き、本屋を覗きましたが、『猫弁』はありません。

鍛治さんが来たので、わたしは訴えました。
「うちの近所の本屋さんにもないし、ここにもないんです」と。

「ほらほら」と店内を案内すると、鍛治さんは言いました。

「あるじゃないですか」

鍛治さんは入ったとたん、新刊コーナーの棚から『猫弁』を二冊
引き出しました。

「大山さんの近所にもあるんじゃないですか?」

鍛治さんはすっかりわたしを疑っています。
おかあさんが子どもの失敗を見つけた時の目に似ています。

わたしもわたしを疑いました。

ひょっとして、近所にもあるのかもしれない。
ぼやぼやしてて、見逃しちゃってるのかもしれない。

わたしは近所の本屋さんを三日に一度は覗き、「ない」を確認し
「いつかここに」と歯ぎしりしながら帰って来て、
それをモチベーションのひとつにして創作に励んでいます。

だから、あっても困る。

でも、あってほしい。

葛藤。

文庫はおかげさまで重版が決定しました。
みなさまの応援のおかげです。
ありがとうございます。

近所の本屋さんで見つけたら記念撮影しようっと。

あ、ちなみに鍛治さんは男性です。
母性に満ちあふれたジェントルマンです。

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ぶんぶん的日常」カテゴリの記事

コメント

きっと北海道の田舎の本屋には無いだろう?見て来るか?

michiさま
うちの近所の本屋さんにはやはり無かったです。
「売り切れた」と思う事にしました。
たぶん、michiさんのご近所でも売り切れています。

初めましてJUNKOさんhappy01『猫弁』読ませて頂きました。
キャラクター全てが最高!!犯人でさえも憎めない。
読み終わって「猫弁事務所で働きたい」と本気で思いました(笑)
最寄り駅の本屋さんで単子本を購入しました。
単子本は私が買って売り切れになってしまいましたが
文庫本は新刊の特別コーナーに平積みでしたよgood
いつか、どこかでお会いできる事があればサインをお願いします。
うむっ!?そうすると持ち歩かないといけないですねbleah
今後の御活躍を楽しみにしています。

桃かっぱさま
はじめまして。
読んでくださってありがとうございます!
とってもうれしいです。
嫌いな人は登場させないというポリシーにのっとり、好きな人しか出て来ません。
今、つくったポリシーですが…。
どこかでお会いできたらサインさせてください。
そのためのサイン用ペン、持ち歩きます。
本をお持ちでなくても、どこにでも致します。←なんじゃそれ。
応援、ありがとうございます。

淳子さま。
桃かっぱちゃんは、私の若いお友達です。
本が大好きなので、猫弁と淳子ちゃんをお勧めしたら、喜んでいただけました。
是非どこかで直接紹介したいです。
サインはその時に2冊ね!(^_−)−☆
明日TBS近くに行くので、番宣みて来ますね〜

keikoさま
いつも応援ありがとう。
おともだちに紹介してくれてありがとう。
サインまかせてね。
番宣おもしろいよ。
ほんと、おすすめドラマです!

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