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2013年10月

2013年10月30日 (水)

哀しむ才能

ここ5年くらいで、1番印象に残った本はなんだろうと考えました。

頭に浮かんだのは『ノラや』内田百閒(中公文庫)。
Noraya
 
明治の文豪・内田百閒の随筆です。
たしか3年くらい前、書店でワゴンに積んであり、
しぶい写真に心惹かれ、購入しました。
わたし自身は『猫弁』をコンクールに応募したものの
結果はまだ出ていない頃です。
 
百閒先生、庭に入ってきた野良の子猫にふとした出来心で餌をやります。
鳥を飼っていたため座敷に猫が入ることを許さず、
板の間までは良しとして、日々、それとなく気にかけていました。
「飼い猫」と言えたかどうか、
「ノラ」という名前からもその距離感がわかります。
それがある日、いなくなった。
ここから百閒先生の苦悩の日々が始まります。
 

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2013年10月27日 (日)

『ひだりてさん』は本格ミステリかどうかの問題

もう気付いてくださった方もいて、ありがとうございます。

新刊のお知らせ(11月1日発売)

猫とわたしの七日間』ポプラ文庫ピュアフル。

6人の作家のアンソロジー短編集です。
わたしはトリをつとめます。年齢順ですって(うそです!)
 
猫、一週間、ミステリー。
この3つが作品の共通性です。
 
依頼されたとき、
「わたしにミステリーなんて書けるかな」と不安になりましたが、
考えてみたら、猫弁ってミステリーでした…っけ?
 
デビュー以来ジャンルを意識せずに書いてきましたが、
今回はアンソロジーなので、勝手をしちゃいかんと思い、
ミステリーをばりばり意識しました。
 
タイトルは『ひだりてさん』。
 
タイトル、ゆる〜。
 
舞台はあずかりやさん。
5月に刊行した『あずかりやさん』のスピンオフです。
『あずかりやさん』を読んでないかたも、楽しめます。
『ひだりてさん』はいずれ雑誌asta*にも掲載される予定。
 
大山初の本格ミステリ(自称)。
ぜひ『ひだりてさん』を読んで「ほんまや」「うそつけ」など
ご判断ください。
 
ちなみにわたしの左手は現在肩より上に上がりません…。
乙女肩(うそ)。乙女しかかからない病です(うそを重ねてみた)。
 

2013年10月18日 (金)

ドラマ再放送のお知らせ

猫弁〜死体の身代金〜』と『猫弁と透明人間』、再放送します。

TBSチャンネル(スカパー!、ケーブルテレビ、IPTV)
 
『猫弁〜死体の身代金〜』 11月13日(水)夜9時〜
『猫弁と透明人間』    11月20日(水)夜9時〜
 
来月です! 詳しくはサイトでご覧下さい!
 
 

2013年10月17日 (木)

脳に聞け

いつのまにか夜になっている。

それがここ何年かの日常なのですが、昨日は違っていました。
 
創作してるうちに空腹を感じ、ふと時計を見ると、午後5時45分。
夕食には早すぎます。
さらに創作しましたがスグに煮詰まり、時計を見ると午後5時45分。
このとき「時間が進むの遅いなぁ」などと思い
創作しようとしましたが煮詰まってるものですから、
夕食の下ごしらえをして、再び創作に戻り、
書き進めてみましたが、時計を見ると5時45分。
 
わたしはここで気付きました。
そうとうなスランプなのだと。
書いても書いても一分たりとも創作が進まぬ地獄に陥ったのだと。
 
立ち上がってみます。めまいがします。
とうとうきた!
夏目漱石ばりの神経衰弱だ!
文豪になる前に文豪病にかかってしまった!
 
夏目さんは血を吐いたそうですが
そういえばわたしも昨日歯を磨いたとき出血しました。
やはり文豪病だ!

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2013年10月14日 (月)

音の糸

昨日は友人が在籍する弦楽合奏団の演奏会に行きました。

新卒入社した会社の同期です。
同じ課に配属されたので、仲良しでした。
しっかりものの彼女には、ずいぶんと助けられました。
 
「今日は練習があるんだ」と言って
大きなチェロをかついで出勤する姿が記憶に残っています。
彼女はずっと音楽を続けています。
「これだ」と思えるものに若くして出会い、
人生を通して付き合い続けるって、すごいことだし、うらやましいです。
 
わたしは弾けませんが、弦楽器の音が好きです。
聴いていると、いくつかの細い糸が曲線を描きつつ流れるのが見えるようです。
最後にすうっとひとつにまとまる…。
鳥肌が立つ感覚と、精神が落着する感覚、両方が交互にきます。
 
昨日は聴いているうちに、今創作中の作品でひっかかっていた部分が
ふいにほどけて、前が見えました。
音の糸に感謝感謝です。
 

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2013年10月 7日 (月)

おうち珈琲

「おそと珈琲」を実行することにしました。

創作のいきぬきにさりげなく実行するのが本道なのですが
慣れないわたしは「この日」と決め「おそと珈琲決行」とカレンダーに記し、
虎視眈々と「いきぬき予定日」を待ちました。
この段階ですでに本道をはずれています。
 
さらにその日は創作の区切りがつかず、
ひといきつく頃にはすっかり夜も更けて、
雨もざあざあ降ってしまって、寒い寒い。
「おそと珈琲」の優雅さは全然なくて、
外出がむしろ「苦役」のように感じられます。
 
かと言ってゆうずうのきかないわたしは「雨天順延」を思いつかず、
傘をさし、レインコートを着て、近所のカフェへ行きました。

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2013年10月 2日 (水)

おそと珈琲

先月末、宮﨑駿監督作品『風立ちぬ』を見ました。2度目です。

1度目では気付かなかった細部にハッとして、
2度目はやたらと泣けました。
泣き続けた結果、頭痛。
 
やはりジブリ作品の中で1番好きです。
今のこの時代に、今のこのわたしの年齢があって
そういう、いろんな要素が融合して、この作品に惹かれるのでしょう。
 
あきらめてはいけないことと、あきらめなければならないこと。
人生はこのふたつでできてると感じます。
 
わたしはあきらめが悪く、あいかわらず創作しています。
暑さも過ぎたので、散歩も再開し、近所にカフェを発見。
去年できたらしい。

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