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2014年7月

2014年7月31日 (木)

あまり大きくない川でして

「キャラクターはどうやって作りますか」と質問されることがあります。

キャラクターを作る、という意識はないです。
登場人物の履歴書を作ったこともありません。
書き始めてから人物が生まれてくる感じで、
初めはぼんやりとしていますが、やがてはっきりと「いる」ので、
途中からは書き写すようなスピードになります。
 
猫弁完結編は猛スピードで書きました。
どんどん動くし、しゃべるので、味わう暇もなかったです。
 
完結編は不安もありました。
ふと気がつくと、前半、主人公がほとんど出てこない。
心配性なので、編集者に電話します。
 
「あのー今のところ百瀬が出てこないんですけど」
「いいですよ、出てこなくても」←あっさり
 
あ、いい?
ほっとして、あとはガーッと書きました。
 
猫弁シリーズは5作書きましたが、
書いてない部分の登場人物の来歴は、決まっていません。
もし続編とかスピンオフを書くとしたら(未定です)、
そこから「おや、百瀬って、こんな過去があったんだ」と
わたし自身びっくりしながら書き進めることになるでしょう。
 
「イーヨくんって、モデルがいるんですか」と聞かれたこともありますが
特定の誰かをモデルにしていません。
 
作品には自分の願望が強く反映されているなあと、
書き終えて読み直すと感じます。
生きてきた中で、「あのときこうしたかったのに、できなかった」とか
「もっとこういうふうにしたかった」など数々の悔恨があります。
その課題を登場人物に負わせて、どうすべきだったか
一から検証している、そんな面もあるかもしれません。
 

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2014年7月28日 (月)

三本立て

睡眠持続力が低下してしまい、2時間おきに目が覚めます。

そのたびに夢が変わるので、ひと晩で三本立てを見るはめになり、
朝起きると第一声は「くたびれた」
 
夢は疲れます。
ものをなくしたり、走ったり、飛ばされたり。
空を飛ぶ夢じゃなくて、風に吹き飛ばされる、そんな夢。
夢の中でわたしはいつも災難に遭い、あせっています。
災難三本立てはかなり疲れる。
寝ずに創作したほうが休まるかも。あ、そうしよう。
 
この夏、ドラマが多いですね。とても全部は見られません。
異色なのはテレビ東京の『アオイホノオ』!
笑っちゃうんだけど、それだけじゃないす。
クリエイターの真剣さと空回りっぷり、
「わたしもだよ〜」と思えて、深く感情移入。
ハッとする逆転の発想もあって、深夜のめっけもんでした。

2014年7月24日 (木)

もやもや、だけど、好き

さいきんブログの更新が滞っています。

創作格闘中で、いつになく寡黙になっています。
 
そんな中、久しぶりにDVDを借りて、映画を観ました。
前から気になっていた『ジ、エクストリーム、スキヤキ
 
なぜ気になっていたかというと、原作、脚本、監督が前田司郎さんだから。
以前観た『お買い物』というドラマがとても面白くて、
脚本家のオリジナル作品ということにも魅力を感じて
お名前を意識していました。
 
大好きな映画でDVDも持ってる『ピンポン』の
窪塚洋介さんと井浦新さんが再共演されていることも魅力です。
で、はりきって観始めたら、やはり面白くて目が離せない。
 
映画も小説も「どこに連れて行かれるかわからない」系が好き。
この映画もバッチリそれ系だったのですが…

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2014年7月18日 (金)

ヘアブラシと創作と

ヘアブラシを買い替えようと思います。

ブラシ(歯)が折れてしまったからです。
5年くらい使っています。
 
近所のドラッグストアに行くと、
たくさんの種類のヘアブラシがありました。
20種類くらい、あるでしょうか。
パッケージに商品のウリが書かれています。
オイル配合とか、マイナスイオンとか、遠赤外線がどうとか。
信憑性は…わかりません。
入念に調べて、一本を選びました。
 
ものを買い替えるのはあまり好きではありませんが
さすがに新しいブラシを試せるのはうれしいです。
帰宅してパッケージから出すと、あれ?
 
捨てるブラシと並べてみます。
瓜二つ。
 
結局、同じブラシを買ってしまいました。
パッケージの能書きに気をとられ、本体を見ていませんでした。
前のに不満はないけど、ぷち残念。

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2014年7月13日 (日)

おかあさん

わたしが映画のプロットライターをしていた時、
全くの裏方で、名前も出ないのに、
おかあさん(夫の母)は「淳ちゃんが作った映画よ」と言って、
劇場に2回も足を運んでくれました。
その映画のノベライズが出たときは、
「本屋で見かけたけど、淳ちゃんの名前じゃなかったわ」と
くやしそうに電話をくれました。
 
プロットライターは企画会議に何度も足を運び、
映画の核となるストーリーラインを作ります。
エピソードもセリフも書き込んだ緻密な物語です。
技術もオリジナリティも必要なお仕事ですが、
企画が通っていざ製作がスタートすると、
プロット代が支払われ、スタッフからはずされます。
脚本にもノベライズにも関わることはできません。
 
愛情をこめて練り上げた物語が
人の手に渡り、思いもよらない方向へ形を変え、映像化された時、
わたしは辛い気持ちになりました。
 
映像界に居場所がないと感じたわたしは、
恐る恐る小説を書き始めました。
実家の両親は「無理無理!」とあきれていましたが、
夫のおかあさんは「いつか淳ちゃんの本が読みたいわ」と
実現する日を待っていてくれました。
 
『猫弁』がコンクールで大賞に決まった瞬間、
おかあさんの顔が浮かびました。
でもすぐには連絡しませんでした。
おかあさんは病気で記憶の定着が難しくなり、
映画を見るのも、本を読むのも、困難な状態だったのです。
 
わたしは受賞がうれしかった。でも、
待ってくれていたおかあさんに届けられない寂しさがありました。

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2014年7月 7日 (月)

七夕

7月7日。いなもと(猫)の誕生日です。

Ina_up ねぼけ顔。
 
いつ生まれたのか正確にはわかりません。
ひろった時の骨格で、7月冒頭くらいと獣医さんから言われ、
いったんは7月1日生まれってことにしたのですが、
毎年忘れちゃうので、思い出しやすい七夕生まれにしました。
 
11歳。
人間ならばランドセルを背負ってる年齢で、
猫はもうシニア用フードを食べている。
過酷だなぁ。
どっちが過酷かっていうと、解釈しだい。

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2014年7月 6日 (日)

終わりの始まり

昨夜は猫弁の集いがありました。

本作りを支えてくださったイラストレーターさんおふたりと
お会いしました。
カスヤ ナガトさん(装画)と北極まぐさん(挿絵)。
編集者さんを交えての初顔合わせです。
 
猫弁はデビュー作です。
初めからシリーズが約束されていたわけではありません。
一作一作「これで終わり!」の意気込みでがんばりました。
シリーズを進めてゆく過程で、キャラクター造形に、
ドラマの影響はもちろんありましたが、
装画や挿絵(アイコン)に触発された部分も大きいです。
 
おふたりとは3年も一緒にお仕事をさせていただきながら、
お会いするのは初めて。
 
おだやかであたたかい雰囲気のおふたりは、
猫弁の世界から飛び出してきたみたいで、
「この方たちを書いた覚えがある!」と、
不遜にも思っちゃいました。スミマセン。
 

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2014年7月 2日 (水)

ちっちゃくておっきい

『猫弁と魔女裁判』、発売一週間で重版決定しました!

応援ありがとうございます。
 
この完結編、文中のアイコン(北極まぐさん作)がちょっと大きいんです。
今までより2%くらい大きい。
 
Nekoben5icon  ちっちゃいけどおっきい。
 
わたしも2%くらい身長を伸ばしたい。
市の健診くらいなら、背伸びで誤摩化せます。
かかとに体重をかけない技で、数ミリは伸ばせます。
 
さて、
小さい猫弁(第一作『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』文庫)も
20刷決定しました!
 
猫弁が受け入れていただけるのなら、
世界平和も夢じゃないかも。
重ね重ね、応援ありがとうございます。

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