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2014年7月31日 (木)

あまり大きくない川でして

「キャラクターはどうやって作りますか」と質問されることがあります。

キャラクターを作る、という意識はないです。
登場人物の履歴書を作ったこともありません。
書き始めてから人物が生まれてくる感じで、
初めはぼんやりとしていますが、やがてはっきりと「いる」ので、
途中からは書き写すようなスピードになります。
 
猫弁完結編は猛スピードで書きました。
どんどん動くし、しゃべるので、味わう暇もなかったです。
 
完結編は不安もありました。
ふと気がつくと、前半、主人公がほとんど出てこない。
心配性なので、編集者に電話します。
 
「あのー今のところ百瀬が出てこないんですけど」
「いいですよ、出てこなくても」←あっさり
 
あ、いい?
ほっとして、あとはガーッと書きました。
 
猫弁シリーズは5作書きましたが、
書いてない部分の登場人物の来歴は、決まっていません。
もし続編とかスピンオフを書くとしたら(未定です)、
そこから「おや、百瀬って、こんな過去があったんだ」と
わたし自身びっくりしながら書き進めることになるでしょう。
 
「イーヨくんって、モデルがいるんですか」と聞かれたこともありますが
特定の誰かをモデルにしていません。
 
作品には自分の願望が強く反映されているなあと、
書き終えて読み直すと感じます。
生きてきた中で、「あのときこうしたかったのに、できなかった」とか
「もっとこういうふうにしたかった」など数々の悔恨があります。
その課題を登場人物に負わせて、どうすべきだったか
一から検証している、そんな面もあるかもしれません。
 

今は新しい作品と格闘しています。

方法論がないので、毎度怖いし、挑戦です。
人物もまだ、もやもやしています。
パソコンを前にうんうん悩む……という、
今までやったことないこともしています。
 
これはいつものことですが、お布団の中で思いつくことが
作品の「釘(くぎ)」となります。
寝入りばなにふと頭に浮かんだこと、
目が覚めたときにふと頭に浮かんだことです。
鍵ではなく「釘」です。
 
忘れないように書き留めておきます。
今朝目覚めたらこんなメモが残されていました。
 
あまり大きくない川でして
 
え?
真夜中、目が覚めたときに浮かんだフレーズで
「これだ! これだよ!」と書きとめたのですが……。
朝起きると釘に見えない。
 
今後刊行する作品にこの文章を見つけたら
「あれもちゃんと釘にしたんだ」と
思ってあげてください。

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コメント

うわっ!楽しみ!

やっと、やっと、猫弁と魔女裁判 読むことができました。

スピンオフは春美ちゃんでお願いしますm(__)m

百瀬先生と大福さんのその後の生活が見てみたいです。
過去も気になりますが、お願いします。
心配症の読者をほっとさせてください。
あと、魔女裁判で百瀬先生なんとなくかわいそうだったかんじなので
すこし甘い目見せてあげてください。
お願いばっかりですみません。

大山先生も時節がらご自愛ください。


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