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2014年11月28日 (金)

平和のむこうがわ

ひとつゲラチェックを終え、珍しくお手渡ししました。

打ち合わせも兼ねて編集者とティータイム。
     
帰りの電車は座れました。
わたしの席の向かいには、仲良し3人組、という感じの
女子高生が座っていて、おしゃべりを楽しんでいました。
平和です。いい気持ち。平和大好き!
仲の良い人たちを見ていると、こちらも幸せな気持ちになります。
世の中を良くしようと思ったら、身近な人と仲良くすることです。
 
わたしは「帰ったら書きかけの原稿進めなくちゃ」などなど、
手帳を見ながらぼんやり考えていました。
そのうち、電車は混み始めました。
ふと、杖が目に入ったので、少し距離がありましたが、
お声掛けして、席をお譲りしました。
そしてわたしは離れた場所へ移動し、立って外を眺める事にしたんです。
そこまでは平和の延長線上にいたんです。
 

「あんたたち、どこの学校だい?」

大きな声です。
ハッとして振り返ると、杖のヒトが、向かい側に座っている女子高生3人に
説教を始めたんです。
「その制服は◯◯校だろ? 学校に言いつけてやろうか、のうのうと並んで座って」
 
仲良し3人組は凍り付いた表情で、何も言えません。
一人の子が立とうとすると、杖のヒトは追い打ちをかけます。
「今から立ってどうするんだ、もう手遅れだよ」
 
その後も説教は続きます。
わたしは激しく動揺しました。
自分が席を譲ったがために、こんなことになってしまった…。
その時は気付きませんでしたが、おそらく3人組の近くに
杖のヒトは立っていたのでしょう。
その子たちはたぶんおしゃべりに夢中で気付かなかったのです。
わたしは一人だったし、たまたま杖が目に入ったため、行動してしまった。
 
若者に注意をするのは勇気がいることなので、
杖のヒトが一生懸命言ってるとしたら
邪魔をしてはいけません。
でも、仲良し3人組はかわいそうなくらい、こわばっています。
やがて3人はいたたまれなくなり、降りてゆきました。
 
わたしはそのあとも考え続けました。
自分はどうすべきだったか、延々考えました。
 
「嫌味を言う人に席を譲りたくありません。返してください」
そう言って、杖のヒトを立たせて自分が座り、一番の悪者になる。
……だめじゃん!
 
素敵な選TAXI』に乗って時間を巻き戻しても、
わたしには正しい選択が見つけられそうにありません。

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ぶんぶん的日常」カテゴリの記事

コメント

電車といえば、
早起きをして、よそ行きの服を着て、指定席に乗るものだったわたしは、
20代半ばで、はじめて東京の通勤電車を知りました。
「何?今日、花火大会?」と間抜けな質問を同行者にするぐらい
自分には非日常でした。
首都圏の電車って、あれだけ大勢の人が乗っているにもかかわらず、
個人とか、仲間ごとにしきりがあって、
お互いにあまり見えてないかんじにバランスをとってい不思議です。
でも、ときどきバランスがくずれて、吉凶いろいろあるので、
電車に乗るときは、ちょっと緊張します。

電車かぁ……(苦笑)

なんとも言えない(苦笑)
見たかぎり、年寄りでも……あたくしの腰の状態よりは確実に元気にみえたり(苦笑)

電車は………
昔…ガタンゴトン♪と座り過ごしてたら…
男の人がすたすた。手摺りに掴まり……グルングルン♪と回り…
え??………となってたら……


グルングルン♪
後は力任せに…
つり革を引きちぎって網棚に置き去って行った事が(笑)

電車は………こわいです

難しいですよね…

席を譲られたら、年寄り扱いされたと気分を害する人もいるようですし。

若い人でも妊婦の方、体調のすぐれない方、色々あります。

いっそのこと女性専用車両みたいに、10代用、20代用…80代用車両とか分けちゃいますか。

一生20代用車両乗っちゃうかな(--;)

上の子が生後10か月の頃、
抱っこひもで抱っこしたまま電車に乗っていたら、

とっても大きな声で
「あれぇえ?おかしいなぁ?
赤ちゃんを抱っこしている女性が居るのに、
だあれも席を譲らないのぉ?」
と、おじさま。

近くに居たおばさまが
「あらあら気付かなくてごめんなさいね。
どうぞ座ってちょうだい」
と席を譲ってくださいました。

「これだから東京の人はなぁ~。
オレは九州の人間だけどね、
九州の人間はね、
こういうのすーぐ気付いて譲るよ?」

「あらそうですか。
でも東京の人も譲りますよ。
私、気付かなかっただけで。」

「本当かなぁ?」

「ええ本当ですとも!」

・・・誰も悪くないと思うのですが、
とっても居づらかったです。。。

先月還暦なったばかりの私ですが、数年前の五十路半ばのある日友人と電車に乗った時。座席には余裕があり平和にお喋りしていたのだけど…「自分たちの年齢だと席を譲る、譲られる、気を使う云々…」等と言う話をしていたらお隣に座っていた七十路のご婦人に説教されました。「聞いていて、感じが悪いです。」と。びっくりして、予定の駅より三駅も手前で降りてしまいました。少しの反省と少しの不納得。かなり強気のおばちゃん二人の失敗でした。

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