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2015年8月 7日 (金)

夏休みの本

6月に発売した『あずかりやさん』、4刷となりました。

夏休みの読書感想文にと、買ってくださるかたも
いらっしゃるのでしょう。ありがとうございます。
易しい文体なので子どもが読んでも楽しめます。
物語の奥まで味わえるのは大人かもしれません。
深くはわからなくても、幼い時に触れて、風景を心に留めていただくのも
意味あることだと思います。
 
Azukari
 
わたしは小学生の時に夏目漱石の『こころ』を読んで
よくわかりませんでした。
でも、印象には残っていて、
過去をひきずる怖さのようなものを感じ、
ずるとか卑怯は誰の目を誤摩化せても自分の記憶から消せないのだと、
それはとても恐ろしいことと感じました。
 
その後、高校の現代国語の時間に『こころ』と再会しました。
授業中、先生が「でもさあ、この主人公、間の抜けた頃に自殺したと思わない?」
と言ったので、そういう解釈もあるんだ…と驚いたのを覚えています。
その先生は作品の正しい読み方を教えることはせず
ぽろっと自分の感想を述べました。
そういうのがとても記憶に残るんです。
 
本を読むと、その小説の世界観に驚き、
ほかの人がどう受け取るかでまた驚きがあります。
わたしはまだ『こころ』についてはっきりした解釈を
持てないでいます。
はっきりさせないままが心地よい…そんな作品です。
 

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ホン de ぶんぶん」カテゴリの記事

コメント

『あずかり屋さん』
知りあいの小学生たちに人気ですよ!!
透さんの男前が、キミらにわかるんか?と
オバサン風を吹かせそうになりますが。

わたしは、林芙美子の『放浪記』が
なぜか好きで好きでたまりません。
小学校時代、読んでいるのを親に見られ、
咎めるように「早いんじゃないの?」と言われたのですが、
小学校の図書室にあったんですよ。
今でも、読み返しています。
・・・そういえば、ちくま文庫から『なつかしの高校国語』という本が
出ておりまして、自分が使った教科書そのまんまの
ラインナップで感涙ものでした。
『こころ』も抄録ですが、ありました。

すみません『あずかりやさん』でした。
一番大事な書名を…失礼しました。

『こころ』は最初サスペンス感覚で読みました。人の心の”ひだ”が繊細に書かれてゾクゾクしました。同時にゆっくりとした”間”のような時間経過に読みにくさも感じました。読み終えて、更に読み返して感じることは、”人の悪意”です。醜い感情ですが、どんな聖人にもあるもの。善悪持つことは神様の人への戒めでしょうか?片方では、苦しみはないように思います。いつの時代にも通じる、普遍性を感じる作品ですね。

娘(小4)は「分解日記」で読書感想文を書きました。

この本で一番可哀想なのは被害者だそうです。被害者から主人公を見たら、家族と仲良く暮らしている主人公は確かに「勝ち組」だろうと娘も思うのだそうです。

ひかり と かける の掛け合いのような会話がおもしろいんだそうです。幽霊に叱られる刑事も笑えるんだそうです。娘は可愛くて賢い ひかり に憧れているんだそうです。

娘が家出するなら、遺影じゃなくてもっと役に立ちそうなものを持ち出すんだそうです。でも主人公は、きっと自分には想像もつかないような気持ちでそうするんだろうなぁ、ですって。

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