« 自称傑作 | トップページ | 64 »

2016年2月21日 (日)

阪本監督

昨日Eテレ『SWITCHインタビュー』に阪本順治監督がご出演。

お相手は千原ジュニアさんで、見ごたえのある回でした。
 
わたしは昔、阪本順治監督のデビュー作『どついたるねん』を見て、
衝撃を受けました。
若い頃わたしは洋画を好んで映画館に通っていたのですが
『どついたるねん』はそれらと全然違ってて
ものすごい存在感で、ずっしりと胸に残ったのです。
ストーリーとか音楽とかセリフではなく…存在そのものです。
 
わたしはボクシングもレスリングも苦手で見ません。
それでも『どついたるねん』には「人間がいる!」
「生きている!」という単純でごつごつとした力強さがあって
ジャンルを超えて乙女(わたし)の心に迫ってくるのでした。 
 
『猫弁と透明人間』に出てくるオウムのセリフは
『どついたるねん』から引用させていただきました。
オウムがこの映画を繰り返し見て覚えてしまったという設定です。
小説を書く時は実際にDVDを見ながら、オウムがしゃべるのに
可能そうなセリフをノートに書き写しました。
「オエオエ」が多いのは、ボクサーが減量のために吐くシーンの音声です。
 
本文にも単行本の奥付にも出典を明記していますが、
出版社を通じて阪本監督にお伝えして
御承諾いただいた経緯があります。
ドラマ化のときはテレビ局を通じてご連絡し
クレジットに掲載させていただきました。
 
その後、『北のカナリアたち』の試写会で偶然お姿をお見かけし、
僭越ながら、あらためてセリフを引用させていただいた
お礼を申し上げました。
監督はカメラマンの木村大作さんと喫煙コーナーで
立ち話をされていたのですが、出版社から献本された
『猫弁と透明人間』を読んでくださっていて
「みんなにこの本のことを話していますよ」と
笑顔でおしゃってくださいました。

そんなことを思い出しながら昨夜のインタビューを見ました。

千原さんと阪本監督のものづくりへのアプローチの話を聞いて
おふたりに強い作家性と男くささを感じました。
乙女のわたしも人生かけてがんばらないと!と
気が引き締まる思いがしました。

« 自称傑作 | トップページ | 64 »

ぶんぶん的日常」カテゴリの記事

コメント

どついたるねん は、特に映画をみない私も、食い入るようにみた映画です。
演技どうこうじゃない、でもドキュメンタリーでもない、不思議な映画でした。

私は、特技も趣味もなくて、ただふらーっと本屋に立ち寄って、読んでみよかなと思った本を読むのですが、猫弁に出会えて良かったです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/562780/63243000

この記事へのトラックバック一覧です: 阪本監督:

« 自称傑作 | トップページ | 64 »