« ABCウィーク | トップページ | 成果は »

2016年5月 3日 (火)

ちいさいイーヨくん

新刊のお知らせです。

Eeyobunko

13日の金曜日(ジェイソン?)、『イーヨくんの結婚生活』が文庫化されます。
 
イーヨくんの単行本は2年前に刊行されました。
イーヨくんはわたしにとって「初稿を書き終えた時の自己満足度No.1」の作品です。
「初稿を書き終えた時」とか「自己満足」とか
いろいろと但し書付きのNo.1なのです。
 
自己満足した理由は、ふたつあります。
視点や構成に自分流の試みをして、その試みがなんとか
自分なりに実現できたという、
読んでいる人には何がなんだか、というもので
そこが「自己満足度」の所以です。
 
もうひとつには、変わった進行で書いたのです。
冒頭のまえおきを書いて世界観を決め、
次にラストを書いて、帰結を決め、
それからまえおきのあとの本文を数ページ書き、
そのあとにラストの前を数ページ書く。という、
前後を埋めてゆく書き方をしました。
最後にまんなかを書いて、パズルをはめ終えたような
満足感で初稿を終えたんです。
 

イーヨくん以外の作品はこれほど極端な書き方をしていません。

さて自己満足度が高かったイーヨくんですが
2年経って読み返すと、「少し読む人に不親切ではないか」
と感じました。ですから「読み心地」を意識して加筆しました。
全体に細かく加筆し、なかったエピソードを足しました。
親切ではなく余計な御世話になってたらごめんなさいですが、
良くなったんじゃないかな。なってて!と祈る気持ち。
 
自己満足って作家にとってある程度必要な感情だと思うのですが
簡単には手に入りませんね。
 
ストーリーは同じですしラストは変えなかったので
単行本を持っている方は文庫を確認するまでもないのですが
まだイーヨくんをお読みになってないかたや、
借りて一度だけ読んだだけというかたは、
文庫をお買い上げくださると、うれしいです。
 
表紙絵が変わりました。
5月刊行にぴったりの青空がさわやか。
あたたかい解説は書評家の吉田伸子さん。
連休が明けて、初めての週末あたりに、お手にとってご覧ください。

« ABCウィーク | トップページ | 成果は »

ホン de ぶんぶん」カテゴリの記事

コメント

イーヨくんは、単行本で読みました、因果応報だな、という印象がとても強く、喜怒哀楽を超えた精神性を持つイーヨくんに、ある意味、仏教的なイメージを感じました。特定の宗教感を抱くという感想は、先生にとって失礼に当たらないか?と考え、ハッキリ書いた事なかったと思いますが(たぶん…)、書いちゃいました、気を悪くさせてしまったら、申し訳ありません。でも、嫌な意味ではなく、私が仏教系の学校出身だから、敏感になっただけかもしれません。そうは言っても信者では全くないですが、何処かに、すり込まれた心があり、自分の普段の行いは、自分や家族に返ってくるのだな、まわり道でも、丁寧に生きなければいけないな、と感じます。歳とるにつれ、その気持ちは、深くなります。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/562780/63574142

この記事へのトラックバック一覧です: ちいさいイーヨくん:

« ABCウィーク | トップページ | 成果は »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ