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2016年8月22日 (月)

幸福で危ういフロー

今日の東京は台風の影響で大荒れでした。

午前中にメールで納品を済ませ、午後の予定はキャンセルし、じっと家にこもっていました。

先日テレビ番組で知った知識なのですが、

心理学に「フロー」という言葉があって、

それは何かに完璧にのめり込んで集中できている状態なのだそうです。

オリンピック選手が「競技に集中できた」と笑顔を見せたり、

「緊張して弱気になった」と肩を落としたりしますよね。

フロー状態になれるかどうかが、成功の鍵となるらしい。

フローは「成功」に直結するだけでなく、

集中状態そのものに人は幸福を感じるのだそうです。

たしかに創作でも心当たりはあります。

よく「降りてきた」と言われたりもしますが、
わたしの場合は、目の前に起こっていることを
書き写しているだけのような状態になるのです。
登場人物が勝手に動くし、しゃべるし、
こちらは見ているだけで、どんどん書けるんです。
 
フローではない状態で創作することもあります。
一行書いては悩み、三行書いて二行消す、そのような日もあります。
短編が三日で書ける時と、1ヶ月かかる時があります。
冒頭からフローでラストまで一気!の時もあれば
頭からお尻までノンフローの時もあります。
長編だと混合の場合が多いです。
 
フロー状態で書いた時は、たしかに幸福感があるんです。
達成感や成功感もあるんです。
しかしスポーツ選手と違うのは、作品の質はどうかというと、
ノンフローで書き上げたものが悪い、というわけではないんです。
仕上がったものは意外と優劣がありません。
読む人にはどちらの状態で書かれたか区別がつかないと思います。
 
たしかにフローは幸福な状態ですが、
「失敗しないかしら」とか「忘れ物なかったっけ」と
あらゆることを気にして、気が散りながら生きることが
人としてマトモなのでは、と思ったりもします。
集中できない人ほど、生命力があるような気もするんです。
 
フローに入りやすいわたしの実感です。

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コメント

本を読むときにもその感覚ってあります。
時間を忘れ、一気に読めた作品、
この本を読もうと、意識して読み進めなければ読めなかった作品、
実は、作品の良しあしの基準にならないような気がしています。
どちらも心に食い込んでくるものは食い込んできます。

お盆休み、ゆっくりと2冊の本を読みました。
28年ぶりに読んだブラッドベリの『華氏451度』と、
最近出た『アウシュヴィッツの図書係』アントニオ・G・イトゥルベ
前者は、おなじみのSF、後者は、実話をもとにした作品
どちらも本にまつわる本で、偶然手に取ったのに
奇しくもリンクする部分が多くあり、深い感慨がわきました。

フロー状態を目指しがちな私にグサリ。
集中できて恍惚状態→気付けば良いものが!…みたいな。

独り善がりにならないJUNKOさん。
私も見習わねば。

独り善がり を 善がり と書くと気付いたのは大人になってからでした。
寄がり だと、なんとなーく思っていました。
一人片側に寄ってしまって、ふと気づくと周囲に誰も居ない、みたいな感覚で。
結果、同じような意味ですが。

フロー状態、ゾーンに入ると類義語かしらん。
チマチマしたこと(絵やデコパージュのような)してるとフローです、それ以外はビクビクした小心者、チキンです。今、紺野キリフキさんというヘンテコジャンル本?読んでます「ツクツク図書館」、作品自体がフローだと思います。

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