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2017年3月18日 (土)

ポッポメランコリー

孫の紅茶が「ババんち行かない」と言うようになりました。

来ても玄関で「帰る」と言います。
ババとはわたしのことで、わたしの家に来たくないと言うのです。
いつかそういう日が来ると思っていました。
それが成長というものよねえと思っていました。
娘が家を出た頃の寂しさを思い出しました。
あれは娘が21歳。
ん?
紅茶はまだ2歳半。少し早くないですか?
 
いつから紅茶が「ババんち行かない」と言うようになったか。
カレンダーをめくりながら、わたしは気づいたのです。
 
鳩です。
鳩時計です。
鳩時計を設置してから、紅茶は「ババんち苦手」になったのです!
鳩時計を買った経緯は以前ブログに書きました。コチラ
 
鳩時計をはずしてみることにしました。
音を消すことはできるのですが、存在自体を消すことにしたのです。
そして「ポッポはもういない」と紅茶に伝えました。
すると紅茶はおそるおそる我が家へやってきました。
リビングの壁を見て、目を輝かせ「ポッポいない」とつぶやくと
ほっとしたように、遊び始めました。
やはり原因は鳩時計でした。
 

紅茶は笑顔で我が家へ来るようになりました。

週に1回、顔を見せてくれます。
玄関に入る時「ポッポいない?」と確認します。
遊んでいる最中も時々壁を見て「ポッポいない」と
確認を怠りません。
 
帰ったあとも、「ババんち、ポッポいない」と
確認して寝るそうです。
 
わたしが大好きな鳩時計の優しい音色は、
時間の観念がない紅茶には「突然の騒音」だったみたいで。
相当、怖かったみたいで。
ごめんなちゃい。
 
でもね、鳩時計はお蔵入りしません。
紅茶が帰ったあと、壁に戻すのです。
わたしは鳩時計がとてもとても好きなのです。
創作に明け暮れるわたしにとって癒しの音なのです。
 
ところがある日のことです。
仕事の打ち合わせから戻ると、
鳩時計が「消音」になっていました。
なにゆえ?
 
夫曰く「突然鳴ると、どっきりする」のだそうです。
わたしが留守の間は消音にしているのだそうです。
 
え?
鳩時計を好きなのわたしだけ?
 
なんともはや。
やれやれです。
嫌われまくりのポッポ。
しかしわたしは譲りません。
紅茶には譲りますが、夫には譲りませんよ。
 
せっかくの鳩時計。わたしだけの鳩時計。
愛を持って、聞き続けます。

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コメント

我が家の「蛙時計」を思い出しました。
高さ15センチほどの普通の置き型時計の足元に左右一匹ずつ、
文字盤の上部に睡蓮の葉にのった蛙が一匹。
計三匹の蛙が秒針に合わせて、
足元の二匹は口をパクパク、上の一匹は口をパクパクさせつつ左右に激しく揺れます。
さらにそのアクションと同時に、ひっきりなしにガチャガチャ音がするという
アグレッシブなすぐれもの…
特に周囲から苦情は聞こえてこなかったのに、ある日、電池を抜かれていました。

昔は当たり前のように「ボーンボーン」と鳴る柱時計が、どこの家にもあったものです。そして、私も若い頃鳩時計に憧れて新婚当初部屋にかけていたものです。が、いつの間にか鳩は、外されて。いつの間にかお蔵入りしました。昔、今より世の中が静かだった頃は受け入れられていた突然の音が 今、これだけ音の氾濫している世の中で受け入れられなくなっている不思議を実感します。何故だろう?

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