« うちわと七夕といなもと | トップページ | 桐島くん重版! »

2018年7月12日 (木)

海を見に行く

第二弾の『あずかりやさん 桐島くんの青春』は前作同様連作短編集です。

最終話の『海を見に行く』を書くにあたっては、
護国寺にある筑波大学附属視覚支援学校を見学させていただきました。
2016年3月のことです。
 
卒業式を間近に控えた高校三年の生徒さんたちとお話させていただき、
部活動や卒業後の進路について、また、
本をどうやって読むかなども具体的に教えていただきました。
食堂を見学したし、女子寮にもお邪魔しちゃいました。
生徒さんたちに会って感じたのはまさに「青春!」です。
 
たった数時間ですけれど、驚きや発見がたくさんありました。
その後も書き進めてゆく上で疑問が生じると
アドレスを交換した生徒さんにメールで質問し、
卒業されたあとにも、丁寧に答えていただきました。
陸上のシーンの臨場感などなど、ご協力なしには書けませんでした。

小説を書くにあたって、「調べる」作業はつきものです。

わたしの場合は、まずは想像で書いて、
あとから調べて誤りを修正してゆくやり方が多いです。
『猫弁』シリーズを書く際も、まずは人間ドラマを主軸に物語を書き、
あとで書物により法律系の誤認を修正。
さらに疑問が残る部分は弁護士さんに直接お会いして、
解決してゆくというやり方をとりました。
 
しかし『海を見に行く』は、書く前に取材に行きました。
盲学校のたたずまい、学生生活の空気感は
想像では書きおこすことができなかったんです。
目が不自由なかたが『あずかりやさん』を読んだ時、
違和感がないようにしたかったというのもあります。
 
もちろん、桐島くんの学校=見学させていただいた学校
ではありませんし、桐島くんのモデルはいません。
ただ、校内のイメージ(わたしの目で見た印象ですが)は
かなり参考にさせていただきました。
 
あれからもう2年以上も経ってしまった。
みんな元気に青春を続けているかなぁ。
 

« うちわと七夕といなもと | トップページ | 桐島くん重版! »

ホン de ぶんぶん」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
桐島くんの青春を読みました。 とっても良くて、またあずかりやさんを購入しました。2冊一緒に読むとまた格別です。
先日は、猫は抱くものも読ませて頂きました。
誠実に生きるのって良いなぁと思いました。
イーヨくんも大好きです。
暑い日が続きますが、ご自愛下さいね。
素敵な本をいつも届けてくださりありがとうございます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/562780/66925940

この記事へのトラックバック一覧です: 海を見に行く:

« うちわと七夕といなもと | トップページ | 桐島くん重版! »